『真犯人フラグ』“一星”佐野勇斗、18話の衝撃的な展開に「信じてきてくれた方、ごめんなさい!」<ネタバレあり>
怒とうの展開でネットを中心にさまざまな考察が繰り広げられているドラマ『真犯人フラグ』(日本テレビ系/毎週日曜22時30分)。27日に放送された第18話では、主人公・凌介(西島秀俊)の犯人捜しに協力をしてきた佐野勇斗演じる一星のこれまでの行動が明らかに…。正体が判明した佐野に、やっと話せる今の心境を話してもらった。(※以下、ネタバレを含みます。ご了承の上、お読みください)。
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18話では、光莉(原菜乃華)失踪事件の主犯格が一星で、共犯の陽香(生駒里奈)に指示をしていたことが判明。とうとう一星が逮捕されてしまうという衝撃的な展開が相次いだ。
―― かなり衝撃的な第18話でしたね。17話とのギャップもあって…。
佐野:一星は黒幕と疑われたこともありましたが、ここ数話はヒーローのように映っていたときもあったので、18話の急展開は驚いてくれた方も多いんじゃないかなと思います。もちろん視聴者の方をだまそうと思ってやっていたわけではないですよ(笑)。
ドラマ『真犯人フラグ』第18話より (C)日本テレビ
―― 一星の一連の行動はスタートの段階でご存知だったのでしょうか?
佐野:はじめから一星がこうなることや陽香がつながっていることなど大枠は知っていましたが、ちょうど年末ごろに真相編のもう少し詳しいプロットを見て「あ、こうなっていくんだ!」と。具体的なことは台本をもらって知った感じなんです。
―― 他のキャストのみなさんはどうなんですか?
佐野:ほとんどの方は台本をもらうまで知らなかったと思います。西島さんもずっと「まだ知らない」って言ってたし、プロットも「意地でも読まない」って言ってました(笑)。
――では西島さんも今回の第18話はショックを受けたのではないでしょうか。
佐野:18話の台本が上がったときに「至上の時」のメンバーから総攻撃を受けました。「お前がやったのか!」って(笑)。でもあと2話ありますからね。
――まだ残り2話ありますが、改めて一星役を演じてみていかがでしたか?
佐野:役づくりは相当難しかったです。本当に手探りでした。最初のプロットから大枠は変わっていないとしても、できあがった台本で相当変わっていることもあります。特に一星は逆算しなくてはいけないのですごく難しくて…。「こういう感じでいこう」と思って現場に行くと、「実は(後の展開で)こうなってるからこう変えて」と言われることもありました。現場での柔軟性がすごく求められましたね。
――特に難しいと感じたところはどのようなことでしょうか?
佐野:佐野勇斗が一星を演じているのですが、一星も犯人であることを隠して演じているわけなので、それが難しいですね…二重なんですよ。自分自身も「あれ、このシーンはどっちの一星の気持ちなんだっけ?」と混乱してしまうこともあるし、一星の本当の気持ちで演じると犯人だとわかってしまうので、曖昧な表現を求められたのは難しかったです。
――半年間という普段よりも長いクールで同じ役を演じたのは大変でしたか?
佐野:登場人物が多い作品ですから、いろいろな方がメインで展開されるパートがあるので、2クールのわりに一星を演じる時間が長い感じはしませんでした。前作の『TOKYO MER』(TBS系)の方が1クールですが、撮影が半年だったので長く感じました。
ただ重要なシーンやせりふ量も多いので大変ではありました。僕は作品や演じる役でプライベートも左右されがちで、ここ2〜3ヵ月は重いシーンが続いていたので、最近僕と会った友達からは「ちょっとテンション低いな」とか「暗いな」と思われているかもしれません。(笑)
――でも最近、お顔が精悍(せいかん)になられたような気がします。
佐野:それはすごくよく言われます。両親にも「なんか変わったね!」って言われるんですよ…。『真犯人フラグ』が終わったら元に戻るかもしれません(笑)。
――残りあと2話となりますが、視聴者の方にメッセージをお願いします。
佐野:第18話まで僕と一星を信じてきてくれた方、ごめんなさい! まだ“真帆(宮沢りえ)は果たして無事なのか?”という謎が残っています。なぜここであと2話を残しているのか…まだ何かあると思って楽しんで見ていただければと思います。(取材・文:山田果奈映 写真:高野広美)