鈴木愛理、ソロ転身から5年 まもなく迎える30代も「すごく楽しみ」
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――℃-uteとしての活動を終えてから5年。この5年間の鈴木さんを見ていると、アーティストに、モデル、演技と幅広く活躍されていたような印象を受けますが、鈴木さんにとってはどんな5年でしたか?
鈴木:ソロになって半分の期間がコロナ禍だったこともあり「もう5年も経つのか…」と実感がないのですが、この5年で新しい出会いや挑戦がたくさんあったので、℃-ute時代の自分がもう自分じゃないみたいだなという気持ちになることがあります。アイドルとして15年経験した後で、まだまだ知らないことやできないことがあるって、めちゃくちゃ幸せだなと思います。
その一方で、ソロ活動を始めた当初は1人でステージに立つこと自体慣れていなかったし、自信がなかったなとも思います。昨年10月の武道館ライブでようやく初めて、ソロアーティストとして、不安や曇った気持ちもなくステージに立てているなと実感できました。
――なぜ自信がなかったのでしょう? また、そのような不安をどう乗り越えましたか?
鈴木:最初の2~3年は、℃-uteのころの自分と比べてしまったり、「前の方が良かった」という声に葛藤していた時期もありました。その時も「今が1番楽しい!」と言っていたことは本心なのですが、今振り返ってみると、すごく頑張って自分というものをピンと張り、ギリギリでやっていて苦しかったのかなって。
乗り越えられたのは、なにかのきっかけがあったというよりも、マーチンさん(鈴木雅之)とご一緒した楽曲「DADDY!DADDY!DO!feat.鈴木愛理」でアニメ業界に携われるようになったり、いろんな音楽番組やトーク番組で話す機会が増えたりといろいろな経験をするなかで、去年くらいから「これが鈴木愛理です」と堂々と振る舞えるようになったのかなと思います。
――先ほど「℃-ute時代の自分がもう自分じゃないみたい」とおっしゃっていた一方、鈴木さんと言えば、今もなお現役のアイドルから憧れのアイドルとして名前が挙がりますよね。
鈴木:本当にありがたいですよね。アイドル戦国時代と言われていた当時「唯一無二のアイドルとして輝くにはどうしたら良いか」ということを自分のコンプレックスと向き合いながら、たくさん研究してできた結果なので、恐縮だなと思いながらもめちゃくちゃうれしいです。
私がこだわっていたアイドル像があって、髪型やメイクもテンプレ化できているものがあるんです。だから「あの頃の曲をやりましょう」「℃-ute再結成しましょう」と言われたらすぐにアイドルに戻れる自信がありますし、その経験をもとにアイドルのプロデュースとかもしてみたいです(笑)。