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橋本環奈「将来に関しては無欲」 着実に仕事を重ねる現在地

映画

■多忙な日々の癒しは愛犬との時間 目標は立てない

 直近でも次々と出演作が発表される橋本。多忙な日々の癒しは「2匹の愛犬との時間」だという。

 「ただ一緒に過ごしているだけなんですけどね。必要以上に構ったりもしないし、私、犬に赤ちゃん言葉で話しかけるとか、そういうことは絶対にしないんです。『お腹空いた?』『ご飯食べる?』『それ、やめな』とか、人と話すのと全く同じです。でもいつも隣にいてくれて、私が忙しそうにしていると察してくれたり。すごくいい“相棒”です」と穏やかな表情を浮かべた。


 目まぐるしい毎日にも、プライベートを含め、非常にフラットに呼吸しているように映る橋本。それは、すでに自分の中にはっきりとした軸があるからだろう。

 「先を考えて『ああしたい、こうしたい』といったことは考えていません。とにかく誠実に積み重ねていくだけです」と断言する橋本。「その時その時の、自分の100%を出し切るために下準備をすべきだと思っていますし、ひとつひとつの仕事に向き合うことで精いっぱいです。有難いことに、何かの作品に出たことで、新たなオファーを頂いたり、ご一緒させていただいた方にまた呼んでいただいたりしてきました。まずは目の前の事を一つ一つ大切にしているので」と思いを口にする。そんな中でも、大切にしていることがある。

 「そのお仕事をやりたいのかどうなのか、きちんと自分自身で考えるようにしています。将来に関して無欲だからこそ、『これはやったほうがいいかな、これはやめておいたほうがいいかな』と、そのときの自分の直感を信じるようにしているんです」。将来への無欲は、今への100%。ひいては将来への懸け橋となる。

■「ファンからの言葉が私の“希望”」

 さて、本作ではケイの「希望を持つのはいいことだ」とのセリフが心に残るが、橋本はどんなことに出会うと希望を感じるのだろう。

 「このお仕事をしていると賛否両論、いろいろ言われることがあります。でもそれを気にしていたら出来ない仕事だとも思います。人の意見より、自分が何をしたいか、そこに信念を持ってできるかが大事になってきます」と信条をあげながら、自身の希望につながることについて明かした。


 「私には、ファンクラブの方をはじめ、すごくすてきな言葉をかけてくれるファンの方がたくさんいます。SNSや手紙で気持ちを伝えてくれて、それが私にとって大きな支えになっています。このお仕事をしていて、見返りのようなものを求めているわけではありませんし、辞めたいと思ったこともないので、続けていくためのエンジンなどは特に必要としていませんが、そうしたファンの方から頂く言葉は、私自身の“希望”に繋がっています」。そう語る橋本はまだ20代半ばに差し掛かっていくところ。「先のことは考えていない」と言う橋本の、10年、20年と積み上げていく仕事が、こちらは楽しみで仕方ない。(取材・文:望月ふみ 写真:小川遼)

 映画『バイオレンスアクション』は、8月19日より全国公開。

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