唐田えりか「演技で恩返ししたい」 休養期間を経て気持ち新たに
女優の唐田えりかが、遠藤雄弥とダブル主演を務める映画『の方へ、流れる』が公開を迎える。休養期間を経てオーディションで役を勝ち取った本作、唐田はどんな思いで作品に臨んだのだろうか――。唐田が胸の内を明かした。
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■どんな役柄でも受け入れる態勢で脚本を読む
デビュー作の『今、僕は』がスマッシュヒットを記録し、2作目の『蜃気楼の舟』がカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭フォーラム・オブ・インディペンデントコンペティションに正式出品されるなど、国内外で注目を集めている竹馬靖具監督最新作。
ひょんなことから出会った男女が、東京の街を歩きながら、本音とも偽りとも感じられるような自身の身の上を赤裸々に話す会話劇が繰り広げられる。唐田は辛辣な物言いながらも、どことなく脆さを感じる女性・里美を演じる。
映画『の方へ、流れる』より (C)chiyuwfilm
「私は役を演じるとき、どんな役柄でも受け入れる態勢で脚本を読み始めるようにしています。なので、いかなる役でも“どうしてこんなことを言うんだろう”みたいなものは基本的に感じないんです。今回の里美も棘のある言葉を発してはいるのですが、自分の弱い部分も分かっているので、相手に言いつつも、自分に対して投げかけている言葉もあるのかなと解釈していました」。
表層的な解釈では見誤ってしまうキャラクター。深読みすればするほど、里美の実態はつかみどころがなくなる。唐田は「脚本を読んでキャラクターについて考えることはしましたが、基本的に現場に行って、遠藤さんとのお芝居のなかで、どんなことを感じるかという部分を意識しました」とアプローチ方法を語る。