明日海りお、宝塚トップ時代は“お父さん気質” 退団3年を経て「だいぶ緩めに」
元宝塚歌劇団花組トップスターで、退団後はドラマ、舞台、音楽と幅広いジャンルで活躍を続ける明日海りお。昨年好評を博した自身の冠番組Huluオリジナル『明日海りおのアトリエ』の続編スタートを前に、“アップデート”をテーマに挑んだというSeason2の見どころや、来年迎えるデビュー20周年への思いなどを聞いた。
【写真】宝塚退団から3年 美しさに磨きのかかる明日海りお
■故郷・静岡への旅は“センチメンタルジャーニー”に
同番組は、2020年から芸能活動を開始した明日海が、日常の小さな楽しみを発見し、秘密基地である“アトリエ”を自分色に染め上げていくドキュメント・バラエティー。今回は、アトリエの外へ飛び出し、各地の絶景や文化、伝統工芸、芸能と出逢うことで、「新しい学び」や「感動」を吸収し、自身をアップグレードしていく。
――ファンの皆さんにとっても待望のSeason2ですが、今回はアトリエから飛び出して、よりいろいろなロケーションでの明日海さんが楽しめそうですね。
明日海:せっかくアトリエを飛び出せるので、まずは私がアップデートを楽しもうという意気込みで臨みました。Season1では時期的なこともあって、お家の中でできるちょっとしたひと手間で自分の気持ちも生活も豊かにできるよっていうことをご紹介したのですが、今回は“アップデート”をテーマに、アトリエを飛び出して、“さぁ、どこに?”となった時に、沖縄と静岡へ出かけようということになりました。
Huluオリジナル『明日海りおのアトリエ』Season2より (C)HJホールディングス
――沖縄本島を訪れるのは初めてなんですってね。
明日海:そうなんです。私は常々ハワイが大好きということを言っていたのですが、開放的な空間や土地の暖かさ、自然の豊かさという、ハワイと共通の魅力がある沖縄をセレクトしてくださいました。独自の文化や伝統が色濃くある沖縄を、1つ1つちゃんと知ることができた本当にいい機会になりました。自分が普段取り組んでいる音楽や演技にも何か生かすことができればと思って、現地の方にもいろいろお話をうかがったりしています。
――実際に訪れた沖縄の印象はいかがでしたか?
明日海:…暑かったです(笑)。地元の皆さんも、今は一番危ない時期だっておっしゃっていて。でも、海は美しいし、今まで食べたことがなかったフーチャンプルや古酒のおいしさを知ったり、シーサーとか琉球ガラス作りにも挑戦したり、たっぷり沖縄を満喫しました。
――一方、生まれ故郷である静岡の旅はいかがでしたか?
明日海:家を出てから、ちゃんと帰る機会がなかなか作れなくなってしまい、帰省できても1泊2泊で実家と駅とを往復するくらいで終わってしまっていました。なので、どんな風に昔と変わらないでいるのか、それとも新しくなっているのか、私も知らなかったんです。でも、視聴者の皆さんにも静岡のステキなところを知っていただきたいという思いも含めて、ロケ先として選びました。行ってみたら、想像以上に“センチメンタルジャーニー”なできあがりになったと思います。
静岡の人って穏やかで、独特な雰囲気が流れているって時々言われるんです。私にとって故郷だっていうことももちろんありつつも、本当に穏やかなところだなと思いました。宝塚歌劇を退団してから、当時のことを振り返ってお話する機会はすごく多いんですが、入団前のことってちゃんとお話する機会や、自分でも思い出すきっかけがすごく少なかったなって思って。実際に思い出の地を巡って、そのころお世話になった人たちに出会うと、いろんな気持ちを思い出しました。一生懸命バレエをやっていたころの気持ちとかがフラッシュバックして、自然に涙があふれちゃうような感じでしたね。
――Season1の配信後、コンサートツアーのMCや『マドモアゼル・モーツァルト』や『ガイズ&ドールズ』などの終演後のごあいさつなど、大勢の前でお話する機会も多かったと思いますが、トーク力上達の手ごたえは感じられてますか?
明日海:う~~ん、どうなんでしょう?(笑) MCやお話をする時って、その時の立場や受け取ってくださる方も含めたその場の空気感で変わってくるなって実感しました。アトリエは目の前に視聴者の皆さんがいるわけじゃないので、すごく不安だったところもあるんです。なので、Season1を見ていただいた方から「すごく癒やされた」とか、「ちょこちょこツボに入るところがあって面白かった」というお声を頂いて、とても心強かったんです。逆に人前でお話するときは、やりやすくなりましたね。皆さんの反応が分かるほうが私はうれしいなと思ったのと、Season2ではなるべくもっと素直に思ったことをたくさん言おうかなと。まずいところはカットしていただければいいので(笑)。
■来年初舞台から20周年――濃い20年だったからこそ今を充実させたい
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