森尾由美、デビュー40周年 「売れなかったから仲がいい」“不作の83年組”を支える絆
83年組の仲間である、大沢、桑田、小林、徳丸、木元、松本とは、ある時期をきっかけに「年に何度かランチ会をしたり」と集まって、楽しい時間を共有している。森尾は「売れなかったから仲がいい」と笑い、「もしそれぞれが売れていたら、お互いに抱く気持ちとして『あの子は売れていいな』とライバル心の方が強かったかもしれません。10代だったら、そういう気持ちが芽生えても不思議ではないですよね。でも私たちはみんなが平均的に売れなかったので(笑)。そういった時期を経ているので、たとえば靖子が活動を再開した時にもみんなで心から『おめでとう』とお祝いができたし、私のドラマ出演が決まったときにもみんなが『よかったね!』と喜んでくれました」とうれしそう。
2018年11月には、このメンバーで結成したユニット『お神セブン』としてコンサートも実現させた。森尾は「前回のコンサートでは、80年代当時にできなかったことを全部やろうと、思い切り楽しんで。なにせ売れなかった私たちなので、スポンサーもつかず、いろいろと自分たち発信で準備を進めていきました。ものすごく大変でしたが、当日は涙ぐんでいるファンの方もいらして、『やってよかった!』と思いました。そういうことができたと思うと、当時売れなくてよかったなと思って(笑)。40周年の今年も、『なにかできたらいいね』と話し合っています」と期待と共に語る。
どんな瞬間も輝くような笑顔と温かな人柄がにじみ出し、充実の今を過ごしていることが伝わるが、「これからも、いろいろなことに興味を失わずに日々を過ごしたいと思っています。若い世代の方と会話をするといろいろなことを教えてもらえるし、そういった時間も楽しいですよね。0歳児の孫の存在からも、たくさん元気をもらっています」と声を弾ませていた。(取材・文:成田おり枝 写真:高野広美)
森尾由美デビュー40周年記念オリジナルグッズは、スターダストプロモーション公式通販サイト「MAILIVIS」にて受注販売中。