役所広司「物語というのは日本映画史の中でほぼ出尽くした」 『VIVANT』『PERFECT DAYS』経た今“惹かれる企画”とは
日本を代表する俳優であり、テレビドラマ『VIVANT』(TBS系)での活躍も記憶に新しい役所広司。ヴィム・ヴェンダース監督作『PERFECT DAYS』では日々を実直に、丁寧に生きる寡黙なトイレの清掃員にふんし、第76回カンヌ国際映画祭にて最優秀男優賞に輝いた(同作はエキュメニカル審査員賞も受賞)。本作は渋谷区のデザイナーズトイレ「THE TOKYO TOILET」プロジェクトをきっかけに生まれた。なんてことない日々の豊かさを再認識させてくれる傑作の主演を務めた役所が、撮影の舞台裏はもとより自身の俳優としてのルーティンや惹かれる企画についても語ってくれた。

クランクイン! 写真:小川遼