二宮和也、『ブラックペアン』続編での新キャラ挑戦に自信「意味や意図がわかっていただける」
二宮和也が“オペ室の悪魔”と呼ばれる天才外科医・渡海征司郎を演じ、大反響を集めた医療エンターテインメントドラマ『ブラックペアン』。その続編となる『ブラックペアン シーズン2』が、いよいよ7日よりスタートする。待望の続編では、引き続き二宮が主演を務めるものの、主人公は渡海と瓜二つの世界的天才外科医・天城雪彦であることが明かされると大きな話題に。6年ぶりに挑む本作への思い、新たに天城役を演じる心境について二宮に話を聞いた。
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◆渡海に瓜二つの新キャラ・天城役に驚きも「いろんなことができるのかな」
本作は、2018年4月期に放送された二宮主演『ブラックペアン』の続編で、シーズン1から6年後の物語となる。原作は、海堂尊の小説『ブレイズメス1990』『スリジエセンター1991』(講談社文庫)。
今作で二宮が演じるのは、人も金をももてあそぶ世界的天才外科医・天城雪彦。手術の技術は天才的。しかし、天城の手術を受けるにはシャンス・サンプル(二者択一)の運試しに勝つしかなく、掛け金としてその人の財産の半分までも要求するため、医師の間では“ディアブル(悪魔)”と呼ばれている。さらに6年前に東城大学医学部付属病院にいた渡海と瓜二つ…というキャラクターだ。
続編制作に二宮は「6年も経っていたのかというのと同時に、6年も経ったらもうやらないのかなとも思っていたので、シンプルにびっくりしました」と語る。「せっかく『ブラックペアン』というものを再び背負っていいよと言われているのであれば、できる限り同じメンバーでやることは、観ている人たちもうれしいんじゃないかと思ったので、みんなが集まれるタイミングであればぜひ参加したいですという話はしました」と明かすように、続編にも、シーズン1に出演した竹内涼真、葵わかな、小泉孝太郎、内野聖陽らが再集結。変わらぬ『ブラックペアン』の空気感を届ける。
日曜劇場『ブラックペアン シーズン2』場面写真(C)TBS
今回、前作と同じ東城大におなじみの顔ぶれがそろう中、二宮が演じるキャラクターだけが天城という新キャラクターになる。この設定を聞いた時の心境を尋ねると、「不思議な感覚ではあったんですけど、いろんなことができるのかな」と捉え楽しんでいる様子。「最初は、それ(天城が主人公となること)を事前に言うか言わないかの議論もありました。でも、知ってもらったうえで作品を楽しんでもらった方が早いだろうということもあったし、妙な驚きは必要ないんじゃないかとも思った」ことから、事前告知に至ったという。「このシーズン2も最後まで観ていただけると、いろんな展開があるので、違うキャラクターになった意味や意図がわかっていただけるのかなと思っています」と自信をのぞかせる。
天城というキャラクターは、「(渡海とは)ビジュアルもキャラクターも違いますけども、渡海先生は実はいい人なんだなと思うことができた」という。「特段悪いところをデフォルメして抽出しているわけではないんですが、もうちょっと天城先生のほうが自由奔放にしているんじゃないかなと思います。渡海先生よりはもうちょっと能動的に社会と関わっている感じもありますね」とも。
演じるにあたっては「基本的にその場に置かれた時にどれだけ異物化できるかというのが1つのテーマでもあるので、場になじんでいなかったり、場を乱したり。そんな天城がオペの時だけはリーダーになっていくという様が面白いと思っているので、オペをしている時としていない時の差というのは意識しているところかもしれないです」と語る。
さらに、「大変なのはオペシーンですね、前回とはちょっと立場が違うので。前回は場がピンチになったところに渡海先生が出てきて、バーッとやって帰っていっちゃうので、僕はそこまで大変に感じていなかったんです」と笑う。「孝太郎君や涼真はしんどすぎると話していたので、その温度差がありました。でも天城先生は最初から最後までずっとオペの現場にいるので、『あ、このことを言っていたのか』というのはわかりました(笑)」。