窪塚洋介&亀梨和也、『外道の歌』ハードな世界観に挑む攻めの姿勢に共鳴 初タッグでお互いから刺激
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亀梨和也
――窪塚さんの出演作で特にお好きなものはありますか?
亀梨:すばらしい作品がたくさんあって挙げるのは難しいですが、最初にズドン!と胸を打たれたのは、『池袋ウエストゲートパーク』のキングです。窪塚さん演じるキングの白タンクトップはめちゃくちゃ真似をして、普段着に取り入れていました。髪の毛も、キングのように逆毛を立てたりして(笑)。本作のカモを見ていても、窪塚さんの持っている強さみたいなものは、やはり唯一無二だなと思いました。カモがそこに佇んでいるだけでも、説得力がにじみ出ていました。
――撮影の合間にはどのように過ごしていたのでしょうか。
窪塚:役のことについても話したし、あとはゴルフの話とかね。亀ちゃんは関西弁のセリフも大変だったから、その練習をしたりね。
亀梨:関西弁のセリフに必死で、家で練習しつつ、現場に行っても関西弁の先生に聞きながら、ニュアンスの違いなどを調整していました。窪塚さんもそういったやり方を見守ってくださって、本番ギリギリまで仕上げられるような空間を与えてもらえたことが本当にありがたかったです。
窪塚:一番大事にすべきなのは、いい作品をつくること。そういったことを話す前から共有できたのが、とてもうれしかったですね。本番にいいパフォーマンスをするための助走も大切に、「今は邪魔をしないでおこう」「余裕がありそうだから話せるかな」というのがあうんの呼吸で分かり合えたような気がする。それは亀ちゃんだけでなく、共演者の南沙良ちゃんや、白石晃士監督をはじめとするスタッフもみんなそう。いい作品をつくるために、誰もがベストな動きをできる。そういった空気が、常に流れていました。
(取材・文:成田おり枝 写真:高野広美)
DMM TVオリジナルドラマ『外道の歌』はDMM TVにて12月6日より配信開始。