坂本昌行&増田貴久、ミュージカル初共演 「舞台人」として寄せるお互いへの信頼
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坂本昌行
――名曲ぞろいの本作ですが、作品の印象はいかがでしょう。
坂本:テンポ感が面白いですよね。これだけ早くいろんな展開が進んでいくんだっていう。軽快にテンポよく音楽に乗せてやるというのが台本を読んでいてもワクワクしました。自分の声と自分のセリフ、いろんな役者さんのセリフの中に歌が混じったら面白いだろうなと感じましたし、自分の役もいいけど、テッドもいいなって思いながら読んでいましたね。
増田:ブロードウェイバージョンの映像も拝見したのですが、作品に入る前に映像を観ることができたのは初めてで。1度全体像が観られているというのはまた違った感覚があるので、ここからどう変わっていくのかと楽しみです。演出のビルと話した時に、僕用に振りを作るからと言ってくれて。キャストそれぞれのカラーがみんなバラバラなので、テッドらしい、より魅力的なキャラになるよう考えています。
――役作りで意識される点はありますか?
坂本:僕は、自分の役に自分を近づけていくタイプ。どう役を自分にはめていこうかとは考えていなくて、彼だったらこういうセリフが出た理由は何かなと考えるので、僕が染まっていくという感じですね。
増田:そもそもスターの役なので、役作りとかほぼいらないかな。(チラリと坂本のほうを見る)
坂本:(無言&真顔)
増田:テッドってスター性ももちろんあるし、一見自分の空気で歩んでいるように見えるんだけど、実は周りを自然と幸せにしたり勇気づけたりするタイプだと思うので、役作りもそんなにしなくていいんじゃないかと。誰かに気を遣ってしゃべってるとかじゃなく、自然としゃべっていることが誰かを笑顔にしたりしているので、本当にピッタリなんじゃないかと思います。
坂本:ピッタリだと思います。稽古いらないんじゃない?
増田:ぶっつけ本番で、明日にでも!(笑)
ジムがテッドのことを親友だと言ってくれるセリフがあるのですが、僕は人のことを仲いいとか大好きとは思っても親友とは思わないんですけど…
坂本:さびしいな(笑)。
増田:いやいや、本気で一生大切にする友達とは思うけど、親友というワードをあまり使わないんです。でもジムはそういうふうに思ってくれている。テッドはけっこう自由にしているっぽいけど、そういうふうに人に好かれている部分とか、そういうジムとテッドのもともとの関係性みたいなものをちゃんと出せたらいいなと思います。坂本くんとはプライベートの関係性は仲良しですけど。
坂本:いや。
増田:「いや」はおかしいでしょ!(笑)
坂本:プライベートで会ったことないんで(笑)。
増田:…そうですね。連絡先もこれから交換して、親友感を作っていきたいと思います。