成宮寛貴、8年ぶり俳優復帰作で魅了 42歳変わらぬビジュアルの秘密とは?

ABEMAオリジナルドラマ『死ぬほど愛して』で8年ぶりに俳優復帰を果たす成宮寛貴。その第一報が解禁されると大きな反響を呼ぶなど、変わらぬ人気のほどを見せている。久々の撮影現場に臨んだ彼に、センセーショナルな内容の本作や演じるキャラクターへの思い、40代を迎えての変化などを聞いた。
【写真】現在42歳!大人の色香あふれる成宮寛貴、撮りおろしショット
◆8年ぶり復帰作で演じるのは“悪役なのにとても魅力的なキャラクター”
本作は、累計発行部数1億以上突破のヒット作『金田一少年の事件簿』などで知られる天樹征丸の同名漫画を実写ドラマ化した純愛サスペンス。『性の劇薬』『女子高生に殺されたい』などを手掛け、『アルプススタンドのはしの方』では第42回ヨコハマ映画祭監督賞、第30回日本映画プロフェッショナル大賞監督賞を受賞し“鬼才”の異名を持つ城定秀夫監督がメガホンをとる。
成宮が演じるのは、狂おしいほどに“魅惑的な殺人鬼”・神城真人。真人をひたむきに愛する妻・神城澪を、瀧本美織が演じる。初共演となる2人が、穏やかで幸せな結婚生活の裏で巻き起こる「女性記者殺人事件」により、やがて「究極の愛」と「狂気」に翻弄されていく夫婦の姿を熱演する。
――台本を拝見して、「この作品をどのように映像化するんだろう?」というワクワク感が止まりませんでした。台本を読まれての印象はいかがでしたか?
成宮:僕も同じ思いで原作を読ませてもらいました。テレビなのか、配信でやるのか、お届けする場所によって、内容もまた全然変わってくるのかなとも思いました。実際に撮影がスタートすると、瀧本さんとの夫婦2人のシーンが多いのですが、少しずつ、「(真人は)ちょっとおかしいな?」ってなってくる違和感みたいなものを演じることがとても楽しかったです。
――8年ぶりの俳優復帰作に本作を選ばれた決め手はどこでしょうか?
成宮:悪役なのにとても魅力的な役だったというところかな。こんな過去があったからこういうキャラクターになったのだとも言い切れない、先天性のなにか闇みたいなものを持っているんですね。一貫してブレずに淡々と凶悪な人間だなと。底が見えないというか、いくらすくってもすくいきれない水のような男だなと思いました。そういうところを感じてもらえるような、お芝居のふり幅も楽しんでもらえたらと思っています。
ABEMAオリジナルドラマ『死ぬほど愛して』場面写真 (C)AbemaTV,Inc.
――真人はサイコパスな殺人鬼なので、こう聞くのもどうかとは思うのですが、ご自身と似ているなと感じる部分はありますか?
成宮:真人はいろんな女性をだまして生きてきたキャラクターなのですが、女性の扱い方に長けている人なのだと思うんですよね。僕は母子家庭だったので母との距離が近かったのですが、女性に寄り添って生活するということを動物的に獲得していった感覚があります。女性とのなんともいえない距離感を表現することは、自分の培ったものを利用できるなと思ったりしました。
真人は女性を嫌な気持ちにさせず、気持ちよくして身も心も支配していく。女性にだけではなく人に対して、自分もこうできたらいいなと思うところは、自分なりに反映してお芝居できたかなと思います。
――逆に、真人を演じるうえで難しかったところはどこでしょうか?
成宮:真人が放つ言葉はすべてが嘘で、2つの意味があるようなお芝居が必要だったので、自分は正しく歩けているかなというのが分からなくなったりというのはありました。自分はいまどっちに傾いているのだろうというのも分からなくなりそうになりながら、やっていた感じがあって。そこは難しかったですね。