芳根京子、20代後半になり生まれた変化「この1~2年友達の存在に支えてもらっている」
――幸子にとって、小田は“恩人”とも呼べる存在ですが、芳根さんにとってそんな方はいらっしゃいますか?
芳根:私にとっての恩人は、デビューの時からついてくれていたマネージャーさんですね。7年間一緒にいて、すごい大げんかもしました。当時マネージャーさんは30代半ば。自分が大人になるにつれて、怒るってすごくエネルギーを使うな、目をつむったほうが楽だって瞬間が多いなって思うようになったのですが、でも当時マネージャーさんは本気で怒ってくれた。当時はわからなかったけど時間が経った今、あの時めちゃくちゃ厳しく指導してもらったおかげで、人としてのベースやちょっとやそっとじゃへこたれないメンタルなどを作ってもらえたなと感じています。そんな風に思える人が人生で一人いるというのはすごくありがたいことだなと大人になった今すごく感謝しています。
――先日28歳になられましたが、20代のうちにチャレンジしておきたい役どころなどはありますか?
芳根:役に関してはご縁だなと思っているので、あと2年でどういう役と出会えるかなという楽しみが強いです。どういう役を…っていうのはなく、どんな役でもチャレンジしたいですね。今ドラマでやらせていただいている役も今じゃなきゃできない役だと思いますし、30代になったらまた新しい世界も開けると思うんですね。それぞれの時期のめぐり合わせを大切にしたいなって思っています。
――今年は映画『雪の花-ともに在りて-』が1月に公開され、連続ドラマも『まどか26歳、研修医やってます!』『波うららかに、めおと日和』と2クール連続で主演。さらに本作と大活躍ですが、プライベートで楽しみにされていることはありますか?
芳根:時間ができれば、百田夏菜子ちゃんとよくUNOをしています(笑)。「UNOがやりたい!」と連絡をして付き合ってもらっていますね。夏菜子ちゃんは「本当にきょんちゃんはすごいよ!」って言ってくれるのですが、私にとっては「夏菜子ちゃんはすごい!」とリスペクトする存在。「いつでも連絡して!UNOやろう!」って言ってくれているので、「この日頑張って台本をここまで覚えれば、一緒にUNOできるな」と思ったり(笑)。
ちょっとした時間でも会おうって言ってくれる友達がいるのはすごくうれしいなって思いますね。生田絵梨花ちゃんも「ちょっとでも時間が空いたらいつでも連絡してね」と言ってくれるので一緒にご飯に行ったり。どうしても、時にライバルになってしまう瞬間を、これまで感じることが多かったんですけど、20代後半になって、そういうことではない友達が増えたことがすごくうれしくって。友達に支えてもらえているなってこの1~2年すごく感じています。
(取材・文:田中ハルマ 撮影:高野広美)
パルコ・プロデュース 2025『先生の背中~ある映画監督の幻影的回想録~』は、東京・PARCO劇場にて6月8~29日、大阪・森ノ宮ピロティホールにて7月5~7日、福岡・J:COM 北九州芸術劇場 大ホールにて7月11・12日、熊本・市民会館シアーズホーム 夢ホールにて7月15日、愛知・東海市芸術劇場 大ホールにて7月19・20日上演。