上田麗奈&芹澤優、“猫まみれ”な日々を語る――癒しと笑いが止まらない、にゃんとも尊いアニメ体験
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――日常の中で、思わず笑ってしまったり、心がふっと和んだりした愛猫とのエピソードはありますか?
芹澤:うちは2匹飼っていて、仲は良いんですけど、たまにケンカもするんですよ。お兄ちゃん猫の“むく”が6キロで、妹の“るる”は3キロと、体格差が倍くらいあって。で、その大きな体でむくが妹をガシッとホールドするんです。
上半身ではギュッと抱きしめてるのに、足ではめちゃくちゃ蹴る(笑)。たぶん猫の習性なんでしょうけど、妹がサンドバッグみたいになっちゃってて。あまりにも激しいと「こら、やめなさい!」って止めるんですけど、つい笑っちゃうこともあって。
あと、るるの方が体が小さいから、ケンカが白熱してくると、自分だけが入れる小さな隙間にスッと入り込むんです。むくは入れないから、外からパンチだけ繰り出してて(笑)。ケンカなのに、なぜか癒されるというか、ずっと見ていられちゃうんですよね。
上田:私も2匹飼っていて、上の子の“こたろう”が甘える時がもう、たまらなく可愛いんです。私がベッドに腰かけていると、ふわふわしてて安定感がないベッドの端にぴょんっと飛び乗ってきて、私の体に沿うようにゴロンって寝転がるんです。
それだけで愛おしいんですけど、6キロあるからそのままだと絶対ベッドから落ちちゃう。でも本人は全力で甘えてるから気づかなくて。私が左腕で支えながら、右手でなでて……って(笑)。「私の腕がなかったら落ちてるよ!?」って思いながらも、可愛すぎて笑っちゃいました。
下の子の“しいな”は、よく暗い廊下のすみっこで、じーっとこっちを見てるんです。なんだろうなって思って「しいちゃん?」と声をかけると、「呼ばれました!」って感じで、ルンルンルンって軽やかに走ってきて、その勢いでベッドに飛び乗って、「さあ、撫でなさい!」って言わんばかりに添い寝してくれる(笑)。跳ねるように近づいてくる姿がもう本当に可愛くて……毎回ニヤけちゃいます。
(左から)芹澤優、上田麗奈
――聞いているだけで癒されます……(笑)。もしもご自身がこの“ニャンデミック”の世界にいたら、猫にならないように逃げますか? それとも受け入れますか?
上田:まず、うちの子からは絶対に逃げません(笑)。でも、街中で突然ニャンデミックに巻き込まれたら……さすがに逃げるかも。とりあえず、うちに避難します。もしうちの子に猫に変えられるなら、それはそれで「まぁ、いっか」って思えるんですけど、でもやっぱりすぐに世界が落ち着いてほしいから、共存の道を探すと思いますね。
おうちをちょっとだけリフォームして、バリケード作って、でもゴハンはちゃんとあげて……。そういう工夫をしながら、どうにかうちの子たちと“触れずに暮らす”みたいな状態にして。それでもどうしようもなくなったら、私はもう猫になります(笑)。
芹澤:私も最初は「すぐ猫になる!」って思ってたんですけど……でも、私にはファンのみなさんがいますし、私が私であることに価値を感じてくれてる方がいると思うと、簡単には猫になれないなって。
上田:プロだ……!
芹澤:あと、うちの子たちはすぐに外へ出たがるんですけど、絶対に野生では生きていけないタイプなんですよ。きっと数日で社会に飲まれちゃう。だから私が彼らを守るためにも、猫にならずに生き残らないといけないんです。やっぱり私もリフォームしてでも共存の道を探します。絶対に手放せない存在だから。
上田:うん、ほんとそれ。できれば共存の道を選びたいよね。めちゃくちゃ共感です。
テレビアニメ『ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット』場面カット(C)ホークマン・メカルーツ/マッグガーデン/ニャイリビ製作委員会
――最後に、放送を楽しみにされているみなさんへメッセージをお願いします。
上田:モニターに映るアニメから猫の鳴き声が聞こえた瞬間、うちの猫たちがピクッと反応して、耳をそっちに向けたり、そっと寄ってきたりして。「この鳴き声、どんな気持ちなの?」って、きっと彼らには伝わってるんだろうなって思う瞬間があって……そのとき、改めて「この作品、すごいな」って感じたんです。
もしかしたら、画面越しに猫同士の交流が生まれるかもしれない。そんなふうに思えるくらい、リアルで愛情のこもった猫たちが描かれています。もしおうちに猫ちゃんがいる方は、ぜひ一緒にこの作品を観てほしいです。そして、作品を見ている時の猫ちゃんの反応も、ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。
すべての猫ちゃん、そして猫を愛するみなさんに、この“猫愛”が届きますように。
上田麗奈
芹澤:この作品、コメディーとしてもすごく面白いんですが、何より魅力的なのは「真剣に猫愛を語っているのに、世界観がめちゃくちゃ」っていう、そのちぐはぐさなんです(笑)。登場人物たちは真面目なのに、内容がどこかズレていて、それが最高におかしくて愛おしい。
他のどんなアニメとも被らない、まさに“新ジャンル”の作品だと思います。猫好きの方はもちろん、犬派の方や「動物はあまり…」という方も、観終わった頃にはきっと“猫派”になっているはず!
笑えて癒されて、猫がもっと好きになる。そんな猫愛に溢れた作品です。ぜひ、気軽に楽しんでください!
芹澤優
(取材・文・写真:吉野庫之介)
テレビアニメ『ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット』は、7月7日よりテレ東・BSテレ東・アニマックスほかにて順次放送スタート。テレ東では毎週月曜26時から放送。さらに7月6日よりABEMAにて先行配信も開始。