上田麗奈&芹澤優、“猫まみれ”な日々を語る――癒しと笑いが止まらない、にゃんとも尊いアニメ体験
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――作品の中で特に印象に残っているシーンや、アフレコ中に思わず笑ってしまったシーンはありましたか?
芹澤:私はやっぱり、クナギさんがとにかく面白いなって思ってます。本人はいつだって真剣なんですけど、その真面目さが逆に笑えてしまうというか(笑)。
特に印象に残ってるのは、カオルさんが料理をするシーン。そのあとクナギさんが、そのおいしさを全力で表現するんですけど……もう「どういうこと!?」って(笑)。セリフ自体は「うまい」とかすごくシンプルなんですけど、頭の中に浮かぶ映像がカオスすぎて、めちゃくちゃ笑ってしまったので、ぜひ注目してみてほしいです。
上田:わかります。あと、クナギさんって苦しんでる時ほど面白いんですよ(笑)。「俺に!! 近づいちゃ駄目だあああああ!!」って叫びながら、猫ちゃんに水をバシャーンって放つシーンも印象的でした。
でもそのあと、飛びかかってきた猫ちゃんを「ダメなんだあああああああああ!!」って言いながら、そっと優しくおろすんですよ。叫び声は激しいのに、行動はめちゃくちゃソフトで、猫ちゃんファーストなのがたまらなく可愛くて。あのギャップ、本当にずるいですよね(笑)。
(左から)芹澤優、上田麗奈
――本当に“猫愛”があふれてますよね(笑)。猫好きの方はもちろん、まだ猫の魅力にピンときていない方にとっても発見が多い作品だと思いますが、「この作品を通して伝えたい“猫のすごさ”」は、どんなところだと思いますか?
上田:この作品は登場する猫たちの描き込みが本当にすごくて、一匹一匹、性格や機嫌に合わせて動き方が違うんです。顔立ちや毛色、フォルムもみんな違っていて、「猫ってこんなに多様なんだ」って、見ているだけで感じられるんですよね。声の演出もとても丁寧で、猫たちが発する鳴き声も、それぞれの性格がにじんでいて……。「この鳴き声、なんかグッとくる」って思える子がきっとどこかにいるんじゃないかなって。
あと、Cパートではちょっとした猫の豆知識なんかも出てくるので、そういう情報を知ることで、「よくわからないもの=ちょっと怖い」という気持ちが和らいで、猫との距離が近づくんじゃないかなと。知らなかった魅力に気づく“きっかけ”にもなる、そんな作品だと思います。
芹澤:本当にそうですよね。猫好きのスタッフとキャストが集結してる作品なので、愛情のこもり方がすごいと思います。
私、思うんですけど……やっぱり猫って“神様”なんですよ。原作第2巻のサブタイトルにもなっている「猫は無慈悲な世界の王」って、ほんとその通りで(笑)。家に帰ると、神様がいらっしゃる。そんな気持ちで仕えてます、完全に。「今日もせっせと猫のために働こう」って思えるくらい、猫って人間の原動力にもなる存在なんです。猫好きの方にも、これから好きになる方にも、きっと“猫は神”だって伝わるはずです!
テレビアニメ『ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット』場面カット(C)ホークマン・メカルーツ/マッグガーデン/ニャイリビ製作委員会