上戸彩、15年ぶり写真集に不安も「等身大でかっこつけない生の上戸彩を届けたい」
『上戸彩写真集 Midday Reverie』より 撮影:川島小鳥 (C)宝島社
――改めまして、今回の写真集『Midday Reverie』。どんな写真集にしたいと考えられましたか?
上戸:私はお芝居でもそうなんですけど、色付けしてもらったほうがやりやすいところがあるんです。アドリブが苦手というか。自分らしさも自分でよく分かってないし、皆さんが上戸彩のどんな姿を見たいのかもまったく分からなかったので、アンケートを取りたいくらいでした。なので、みんなで意見は出し合いながら、カメラマンの川島小鳥さんがみんなの楽しい瞬間をカメラに収めてくれるという写真集になりました。
いろんな方の写真集を見て勉強もしたんですけど、かっこよくキレイに見せる写真集よりも、自然体でいられる写真集にしたいと思いました。小鳥さんが撮る自分がどんななのか想像がつかなかったので、あえてそこに挑戦したかったという気持ちもありました。リアルな姿を空気ごと写真に収めてくれる小鳥さんの世界に挑戦したい気持ちが強かったです。
――初タッグとなりました川島小鳥さんの印象はいかがでしたか?
上戸:私、小鳥さんの写真集『未来ちゃん』が大好きなんです。子どものこんな無邪気な表情を撮れるって絶対に素敵な人に違いない、子どもの笑顔やいろんな姿を引き出せる人ってどんな人なんだろう?と思っていたんですね。
実際にお会いすると、穏やかだし、マイペースだし、優しいし、かわいいんですよ。そんな小鳥さんを私、マネージャー、スタイリストさん、ヘアメイクさんのチームの空気に飲み込んでいきました(笑)。
このチームで写真集を出すのは初めてだったので、楽しかったです。このチームでよかったってすごく思いました。台湾での撮影は何十年ぶりの巨大台風が来ちゃって、予定よりも1日早く帰ることになったんですね。そんなアクシデントもチームみんなが心の底から楽しんでいるのが分かって。緊急事態にみんなが乗っかっていく姿と、挑戦していく感じがもう楽しくて仕方がなかったです。
15年ぶりに出す写真集を、この世界観でこのチームで出せることは自分にとっての宝物ですね。きれいで美しさを伝えたいというよりも今の生々しい上戸彩をお伝えしたいというか、等身大のかっこつけない上戸彩が詰まっている作品になったと思うので、ぜひ今の上戸彩を皆さんの中にも収めていただけるとうれしいです。
――今回の写真集でお気に入りカットを挙げるとするとどのカットになりますか? 冒頭掲載されている台湾新幹線の中での無防備な寝顔も印象的でしたが(笑)。
上戸:15年ぶりに出す写真集の1ページ目がこれか~い!ってなりました(笑)。普通だったらもっときれいに、もっといい顔から始めたいとなると思うんですけど、上戸彩ってこれだよな!私ってこんな感じだよね!と思って。お気に入りの1枚もこのカットにします(笑)。
――今回お子さんを持たれてから初めての写真集となりますが、心境の変化はありましたか?
上戸:お母さんになると、普段は汚れてもいい服、汚されてもイライラしない服、洗濯ができる服となってしまうので、撮影でいいお洋服を着させてもらったり、ヒールをはかせてもらうだけでもうれしかったり、気持ちの変化はありますね。
今回の写真集では普段着ないような露出が多めの服も着ているので、私的には写真集のためにトレーニングをしたかったな~という思いもあります。(隣に座るマネージャーに視線をやりながら)この衣装がもっと似合うようなボディになりたかったんですけど、そんなスケジュールをもらえたわけでもなく…(笑)。わがままボディが映し出されたドキュメントになっていますね。
普段もまったく運動していないわけではなくて、時間がある時は体の巡りを良くするくらいの運動をしています。最近はピラティスやホットヨガもやっていますが、1ヵ月に1回だったり、週に1回だったりで。(再びマネージャーを見ながら)せめて、この写真集の前には週に1回は通いたかったよね~?(笑)