三浦宏規、怖さもあったミュージカル『のだめカンタービレ』初演 「千秋先輩にしてくれた」上野樹里&竹中直人に感謝
――今回のシンフォニックコンサートは、フルオーケストラをバックに歌い演じることになります。
三浦:『のだめ』の曲をフルオケでというのはどんな感じになるんだろう…。ミュージカルでは上演時間の関係で短くなっていた曲も今回フルサイズでお届けしますし、和田唱さんが書き下ろされた新曲もあります。和田さんはギター1本で曲を書かれるのですが、ギター1本から生まれた曲がフルオーケストラで演奏されて、和田さんも感動しちゃうんだろうな。クラシックも含めて、音楽としても十分に楽しんでいただける公演になることは間違いないです。
――東京ガーデンシアターという大きな劇場での上演も、どんな仕上がりになるのか楽しみです。
三浦:映像も使うと聞いていますし、新しい試みもありつつ、素晴らしいピアニストの方にも参加していただくので、いろんなシーンで満足感を味わっていただけると思います。僕、MCみたいなこともするんですよ。
――え!? 先日、一部楽曲で指揮者として登場すると発表がありましたが、MCもですか!
三浦:司会進行、芝居、歌手、指揮…。あぁ、どうやってやるんだろう…。台本見てびっくりしましたもん。全体としてもそうですけど、僕としてもすごく盛りだくさん。井上芳雄さんのようにMCもやって歌も歌ってと千秋がやる感じです(笑)。芳雄さんといろいろなところでご一緒して学ばせていただいていてよかったなと思いました。
親に言ったら、「息子が頑張るから観ておかなきゃ! もう1公演増やそう」とチケット追加していました(笑)。
指揮の猛特訓に励む三浦宏規 写真提供:東宝演劇部
――指揮の特訓も結構前から積まれているとお聞きしました。
三浦:毎日譜面とにらめっこして、何回も繰り返し聴いています。こんな経験ができるなんて役者ってすごい仕事だなって思うくらいのめりこんでいますね。
今回のコンサートに関してはご褒美的な感覚もあるんですけど、最終的には指揮が一番のご褒美になると思うんです。指揮者というのはずっと夢見てきたことだし、生まれ変わったら何になりたいですか?って聞かれたら「指揮者になりたい!」って言ってたくらいなんで。
でも本当に難しい! 音楽大学でも指揮科が一番大変だって言うじゃないですか。やばいところに足を踏み入れちゃったなーと思います。この苦しみが本番では快感に変わっていると信じていますが、今はそんなことを言っていられないくらい難しい!(笑)