三浦宏規、怖さもあったミュージカル『のだめカンタービレ』初演 「千秋先輩にしてくれた」上野樹里&竹中直人に感謝
――今年、三浦さんはミュージカルデビューから10周年。この10年を振り返るとどんな日々でしたか?
三浦:そうなんですか! 本当に運がいいなって思います。たくさんの人に後押しされてきたなって感じますね。いろんな人が僕の可能性を信じてくれて、別に圧倒的な何かを持っていたわけじゃないんですけど、みんなが階段を作ってくれて、そこを這いずり上がってきた感じなので…。いろんな人が目をかけてくれたし、ルートを用意してくれたから、ギリギリで滑落することなくつかまって、這い上がるように上ってきた感じです。本当に周りに感謝しなきゃいけないです。
――昨年は、舞台『千と千尋の神隠し』でロンドン公演も経験されました。
三浦:向こうでは、余計なことを考えることなく舞台に集中する日々を過ごしました。とにかく作品を目の前にいる人たちに向けて届ける、終わったら美味いものを喰う、寝る、起きる。そしてまた舞台に立つという本当は一番やらなきゃいけないような、一番理想的な生き方をした気がしています。
――現在26歳。20代のうちにやっておきたいことはありますか?
三浦:免許取りたい~!(笑) 申し込みだけして1回も行けていないんですよ。
……そういうことじゃなくお仕事のことですよね(笑)。僕、やりたいと思ったら全部「やりたい!」と言っていて、ありがたいことに全部叶えていただいているんですよね。今人生に不満がないんです。これからも面白いことが目白押しなので、楽しみにしていてください!って言いたいですし、どんどん新しいことにチャレンジしていきたいです。
――30代になられるころには、新しい帝劇もできているころですね。
三浦:(同席するプロデューサーに向かい)立たせてくださいねー(笑)。どんな形でも携わりたいですよね。競争率が激しい世界なので、ふるい落とされないように頑張らなきゃ!
――お忙しい毎日だと思いますが、プライベートでの楽しみや癒やしはありますか?
三浦:それがないんですよね。野球やファッション、料理など趣味はありますけど、一番楽しいのって仕事をしている時なんです。こんなにいい作品にたくさん出させていただいていますし、大変なこともあるけれど負担とは思っていない。息も詰まっていないし全く苦痛じゃないんです。
――最後に、今回のコンサートを楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いいたします。
三浦:『のだめ』ミュージカルを観ている人も観ていない人も、どんな人が観ても、すごく満足感が高いコンサートになると思います。いまできるエンタメを全部やるんじゃないか?と感じるような、豪華なコンサートになると感じています。お芝居を観に来る感覚というよりは、みんな一緒に楽しめるような作品になると思うので、僕らもすごく楽しみにしていますし、どんなふうになるか想像がつかないと思うのですが、本当にすごいことになる予感がしています。ぜひ楽しみに待っていていただけたらと思います!
(取材・文:近藤ユウヒ 写真:米玉利朋子[G.P.FLAG Inc.])
ミュージカル『のだめカンタービレ』シンフォニックコンサート!は、9月6日・7日台湾・Taipei Music Center にて、9月13日~15日東京ガーデンシアターにて上演。