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山田裕貴、『ベートーヴェン捏造』は「音」の映画 2日間の声録りで感じた“選択肢を作る楽しさ”に迫る

映画

■本作は“モノローグ”が本編

――完成作を見ていかがでしたか?

山田:最初に仮の声を入れていたものを見た時は、想像していたものと違うなと思ったんですけど、2日間声録りをやらせてもらい、アフレコが入ったものを見て「あ、これで完成だな」と思いました。


――アフレコに2日間を費やすのは、結構長いですよね?

山田:そうですね。モノローグがこんなにある作品は珍しいですから。僕はモノローグが本編ぐらいに思っていたので、たっぷりと時間を使ってやらせていただきました。

――モノローグが本編だと思っていたのはなぜでしょう?

山田:今回はベートーヴェンの音楽がたくさん流れるという意味で“音”の映画だとも思ったんです。声の圧、声が震えているのか、震えていないのか、強さはどうなのかとか…そこにもこだわらなければと思ったんです。なので、自分で考えて「もう1回やらせてください」と何度も録り直させてもらうことがありました。

映画『ベートーヴェン捏造』場面写真 (C)2025 Amazon Content Services LLC or its Affiliates and Shochiku Co., Ltd. All Rights Reserved
――その時点で声が映像に乗る感じは想像できていらっしゃったんですか?

山田:想像はできるけど、選択もできるという状況でした。例えば、物語全体を通した時に1番のキーとなる、あるセリフがあるんですけど、ここを強く言うのか、抑えた強さなのかで全体のでき上がり、サビのメロディーが変わるなと思っていて。そこ1つ違うだけで、映像の印象が変わると思ったので、最後の選択は監督にお任せしました。

――選択肢を作る作業は楽しかったですか?

山田:はい。ものづくりという意味では、ものすごく楽しかったです。やっぱり良いものができてほしいという一心なので、「うわー! 楽しい!」という楽しさではなくとも、「ちゃんと作ってるな」という感覚でした。

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■愛が強まりすぎてパルテノン神殿へ

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