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伊藤彩沙、20代ラストの写真集で見せた“大人の甘さ”「誰かの憧れになれていたら」

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■声優として育った“自分の物差し” 伊藤彩沙が見つけた、表現者としての芯

――2013年に声優デビューした伊藤さんですが、これまでの活動を振り返って「ここは変わったな」と思う部分や、成長を感じる部分はありますか?

伊藤:大きく変わったのは、決断力だと思います。デビューしたばかりの頃はまだ学生で、自分で何かを決めるという経験もあまり多くありませんでした。親や周りの人が示してくれた道を、あまり深く考えずに進んでいたところもあったと思います。

でも、声優として活動を続けていく中で、自分で選び、自分で動かなければいけない場面が少しずつ増えていきました。その積み重ねの中で、決断する力は身についてきたのかなと感じています。

たとえばSNSひとつ取っても、最初の頃は投稿ボタンを押すだけでも怖かったんです。「これを公開して大丈夫かな」「どう受け取られるんだろう」と考えすぎてしまって、なかなか勇気が出なくて。

でも、経験を重ねるうちに、少しずつ自分で判断できるようになっていきました。何が自分らしいのか、どんな言葉を届けたいのか、何を大切にしたいのか。そういう“自分の物差し”のようなものが、活動を続ける中で見えてきた気がします。


――特に大きな影響を受けたと感じるものは?

伊藤:やっぱり、これまで出会ってきた作品たちです。関わらせていただいた作品の一つひとつから、本当にたくさんの影響を受けてきたと思います。

演じてきたキャラクターにも、それぞれの価値観や生き方があって。「もっと強くいていいんだ」と思わせてくれたり、“好き”という気持ちをまっすぐ大切にする姿に気づかされたり。一人ひとりのキャラクターから学ぶことがありましたし、その積み重ねが、今の自分を作ってくれているように感じます。

中でも、ライブコンテンツに参加させていただいた経験は大きかったです。キャラクターの魅力や作品の世界観を、どうすればより深くお客さんに届けられるのか。自分で考え、工夫する機会がすごく増えました。ただ演じるだけではなく、どう見せるか、どう伝えるかまで考える。その経験を重ねる中で、自分自身の中にも表現者としての芯のようなものが少しずつ育っていった気がします。

キャラクターとして存在しながら、バンドとして動いていく。その中には、かなりセルフプロデュースに近い部分もありました。メンバー同士で話し合うことも多かったですし、セットリストを自分たちで決めることもあって。キャラクターコンテンツでそこまで深く関わらせていただける機会は、決して多くないと思うので、本当に鍛えられた場所だったなと思います。

――最後に、これからの目標や発信していきたいことを教えてください。

伊藤:これからは、もっと“作ること”にも挑戦していきたいです。自分が表現するだけではなく、何かを企画したり、形にしたり、それを発信していくことにすごく興味があります。

やりたいことは本当にたくさんあって。スイーツのお店もやってみたいですし、アイドルグループのプロデュースにも興味があります。誰かの写真集をプロデュースしたり、イベントを作ったりすることにも、いつか挑戦してみたいです。

自分では、人の素敵なところを見つけるのが得意なほうだと思っていて。その人自身もまだ気づいていない魅力や、もっと輝く部分を見つけて、それをどう届けるか考えることがすごく好きなんです。

所属している響という事務所は、自由に挑戦させてくださる場所で、自分の生誕祭もセルフプロデュースに近い形でやらせていただいています。どうしたら自分らしく発信できるのか、どう見せたら楽しんでもらえるのかを考える機会が多くて、その中で「私は作ることが好きなんだ」と気づきました。

だからこれからは、声優としての活動を大切にしながら、自分自身の魅力を届けるだけではなく、誰かの魅力や、心が動くものを形にして届けることにもチャレンジしていきたいです。作り手としても、もっといろいろな表現を発信していけたらと思っています。


(取材・文・写真:吉野庫之介 ヘアメイク:大田葵 スタイリスト:今村仁美)

 伊藤彩沙 写真集『アヤサージュ』は、KADOKAWAより6月24日発売。

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