宇垣美里&篠田麻里子が語る、芸能界「おちたらおわり」と感じる瞬間 「女の園」を生き抜くサバイバル術も告白
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宇垣美里
――タイトル「おちたらおわり」にちなんで、競争の激しい世界で「落ちたら終わり」という危機感を持ったことはありますか?
篠田:AKB48にいた時は持っていましたね。総選挙があるので、順位が落ちたら終わりじゃないですけど、数字に気持ちを持っていかれることはありました。競争社会は苦手なのに、競争しなければいけない日々で。休んだら誰かにポジションを奪われるかもしれないという危機感は常にありました。当時は渦中にいて精神的にやられることもありましたが、その負けん気のおかげで頑張れた部分もあるので、あの経験には感謝しています。大人になって比べられるのはキツいですけどね(笑)。
宇垣:私はあんまり人と比べることに意義を見出せなくて。「落ちたら終わり」というより、「走ることを止めたら終わり」という感覚です。自分のペースで走り続けてきたので、モチベーションが下がって足を止めてしまう時が自分の引き際なのかなと。比較する対象は基本的に過去の自分ですね。他人と比べても、条件が違うので比較実験にならないと思ってしまうんです(笑)。
篠田麻里子
――明日海の「芯の強さ」に通じますが、お二人が生きる上で「これだけは曲げられない」という生活信条はありますか?
篠田:人に対して誠実でいることと、小さな嘘をつかないことです。思ってもいないことを面白おかしく言うのもやめるようにしています。仕事を含め、人とのコミュニケーションはそうした誠実さの上に成り立つものだと思うからです。自分なりにできる最大限の努力をして、仕事にも人にも誠実に向き合うように気をつけています。
宇垣:私は「自分が嫌いな自分にならないこと」です。仕事で手を抜くのはすごくかっこ悪いし、誰かに意地悪をしたり、不誠実なことをしたりするのもダサいからやらない。「正しいか、正しくないか」の基準だと揺らぐことがありますが、「かっこいいか、かっこよくないか」という自分の価値基準は明確でブレづらいんじゃないかと思います。そっちのほうがかっこいいじゃん、という気持ちで常に取捨選択をしています。
――最後に、ご自身が演じたキャラクターの立場から、視聴者へメッセージをお願いします。
篠田:孔美子はいじめの主犯格で悪い役回りですが、彼女には彼女なりの正義や、生きていく上での複雑な背景があります。共感してほしいとは言いませんが、「人には色々な背景があるんだな」「自分の正義だけでなく、それぞれの正義があるんだな」と感じていただける部分があると思います。色々なキャラクターに感情移入しながら楽しんでいただきたいです。
宇垣:明日海はある種、一番感情移入しやすいキャラクターだと思います。自分が同じ立場になったらどうしようという視点で見ていただけるはずです。狭い人間関係の中で翻弄されながらも、どう生き延びようとするのか。彼女の姿を応援しつつ、「じゃあ自分はどうなんだろう」と立ち返って考えることもできる作品です。ぜひそのメッセージを受け止めていただけたら嬉しいです。
(取材・文:磯部正和 写真:高野広美)
ドラマ『おちたらおわり』は、中京テレビ・日本テレビ系にて毎週水曜24時24分より放送中。
ドラマ『おちたらおわり』キービジュアル (C)すえのぶけいこ/講談社 (C)中京テレビ
