永山絢斗、「性欲がなくなるんじゃないかと心配だった」AV業界を描くドラマに挑戦
永山は今回、水田組に初参加。どんな印象を抱いたのか聞いてみると、「芝居を大事にしてくれる監督だなと思いました。監督が現場を回しているというのが空気で伝わってくるんですよね。皆が監督についていってるという感じがしたし、連携がとれている心地のいい現場でした」と笑顔で振り返った。
理市はジェットコースターのように環境が著しく変化する役どころ。役作りで苦労したところはないのだろうか。永山は「実際にAV業界に取材に行った人の話を聞いたりしたんですけど、現場にはフラットな気持ちで入りました。準備らしい準備はしませんでした」とさらり。自然体で臨んだのが功を奏したようで、「ハメ撮りって自分で撮らなきゃいけないじゃないですか。当たり前なんですけどね。現場に入って、初めて気付いたんです(笑)。だから、先入観なくできましたね」と話した。
ただ、永山は別のところで一つの懸念を感じていたそうだ。「本当は恐かったんです。クランクアップするころには色々な事を知りすぎて性欲がなくなっちゃうんじゃないかと思って(笑)。実際はそんなことはなかったですけど…」と永山はうつむき加減で微笑を浮かべた。
本作は永山にとってどういう作品となったのだろうか。「面白い現場だったので響きましたね。25歳という齢で、この作品に出会えてよかったと思います。ただ、僕にとってのターニングポイントになったかどうかはまだわかりません」。また、今後はどんな俳優になりたいか聞くと、「自分に飽きないってことですかね。ちゃんと探していきたいですね。見つからないことを願って」。永山は現在も進化し続けている俳優だ。最後に求道者としての顔を垣間見たような気がした。(取材・文・写真:梶原誠司)
連続ドラマW『モザイクジャパン』[R15+指定相当]は、WOWOWプライムで5月18日から毎週日曜23時に放送(全5話)。