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女優・黒木華の原点は“宮沢りえとの舞台共演”

映画

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三島有紀子

 冒頭にも記した通り、ベルリン国際映画祭で銀熊賞に輝いた黒木。しかし受賞後も特別な変化はないという。「頑張らねばとは思いますけど、でもその思いは受賞前から同じ。確かに取材などでは触れられるようになりましたが、私のごく近くにいる人たちにも変化はありません。変なプレッシャーにもならないので、有難い人たちが周りにいてくれていると感謝しています」。

 映画や芝居好きの両親に育てられた黒木にとって、幼い頃から芝居は身近なものだったが、彼女を本気で女優へと向かわせたのは、初めてプロと一緒に立った舞台。大学時代に野田秀樹のワークショップに参加し、アンサンブルとして出演したNODA・MAPの公演『ザ・キャラクター』だ。

 「ただの学生だった自分が、宮沢りえさんや古田新太さんといったプロの役者さんと一緒に、観客の方にきちんと見せられる舞台に立てた。そのとき、難しいこともあるはずなのに、プロっていうのはこんなにも楽しそうに舞台を作り上げることができるんだと感激して。私もそこに行きたい!と強く思ったんです。そしてワークショップやオーディションに参加することで、その道を自分自身で開くことができる、自分の世界を変えることができるんだと感じられたんです」。

 今は「早く年を取りたい」という黒木。「いろいろ経験することで選択肢も増えるだろうし、多くを吸収することによって自由になれる部分があるんじゃないかなって。40代、50代といった先輩方とお話ししていても、今がすごく楽しいとおっしゃっていて。私もいろんなことを楽しめる自分でいたいと思っています」。そう語る黒木は、本編での葉子と同様、穏やかで、なおかつしっかりとした芯のある女性だった。(取材・文・写真:望月ふみ)

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