人気女優・武田梨奈、多忙でも空手を辞めないワケ
映画に限らず、ドラマやCM、バラエティーと引っ張りだこの現状については「ブレイクって言っていただけるのはすごく嬉しいのですが、自分ではあまり意識していないですね。今まで通り一つ一つのお仕事を一生懸命させていただいています。唯一変わったことと言えば、色々な人に知ってもらえてことですかね」と分析。
認知度が上がったことで、少し大変になったこともあった。「現在も、仕事の合間に空手の大会に出させてもらっているのですが、試合中に『ピローン』って動画を撮る音が聞こえるんです(笑)。昔は自分だけの戦いだったのですが、今は『私に憧れて空手を始めました』って言ってくれる子供たちの前では強い自分でいたいので、変なプレッシャーを感じてしまって……」と苦笑い。
武田にとっての空手──。女優として忙しい中でも、大会に出場する理由とは。「女優だとアクションの現場で気を使われることがあるんです。でも私はそれが嫌で……。もちろん怪我をさせてはいけないという配慮なのですが、『武田なら、他の女優さんでは出来ない近い距離でアクションが出来る』って思ってもらいたいんです。そのために鍛えているし、アクションチームの方々と一緒に練習もさせてもらってるんです」。
見た目や口調の柔らかさとは裏腹に"アクション"について語る武田は、やはり"強い"イメージだ。夢は世界のアクション映画に出演すること。そして憧れのジャッキー・チェンとの共演だ。「以前、香港国際映画祭に行った時、ジャッキーさんの事務所にプロフィールを持っていったのですが、会えなくて……。昔はジャッキーにボコボコにされたいって思っていたのですが、今は師弟関係で共演できたら嬉しいです」。
また、いつかは映画製作にも関わってみたいという武田。「監督やカメラは全く分からないのですが、ゆうばり(国際ファンタスティック映画祭)でクリエイターの方たちとお話をすると、皆で映画を作ることの素晴らしさを感じます。私の弟(武田一馬)もアクション俳優をやっているので、いつか一緒にすごいアクション映画を作りたいです」と野望を語ってくれた。(取材・文・写真:磯部正和)
ドラマ『ワカコ酒』DVD‐BOXは5月1日発売、DVDレンタルは5月2日開始。