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いしだ壱成&河相我聞「未成年はボクらの青春だった」 今の若手俳優にも言及

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 本作には『未成年』同様、山下ほか窪田正孝、工藤阿須加など若いキャストが数多く出演している。彼らの印象を聞くと、河相は「山下(智久)くんとは途中からプライベートな話もするようになって、こんなに物腰の柔らかい感じの人なんだと感じた。それが印象的だった」と述懐。いしだは「窪田さんは、ずば抜けていると思った。全身で表現しているので、全てが連動している。表現力というかエッジの立たせ方が素晴らしい」と評した。

 『未成年』俳優陣と彼らとの違いはなんだろうか。「僕が感じたのはストイックさ」といしだは言う。「自分たち世代は全員で何かを共有するというものはあったが、演技論みたいな話は楽屋でもしなかった。今は皆、台本と演出にそった形でストイックにやっているように見えた」と熱弁するいしだ。河相も「僕らの時代はアクセントをつけたり、テクニックで演じるという人が多かった。しかし、今の彼らの場合はすごく自然で心が動いているから伝わってくる。だから、すごいと思うし、勉強になる」と絶賛した。

 また、河相は「当時でも、壱成くんは衝撃的だった。お芝居をしているという感じではなくて、心が動いている。そして、それが伝わるんだ。初めて見たとき、僕は辞めようと思った。資質から違っていた」と天を仰いだ。すると、いしだが「『未成年』をまた最近、観てみたけど、皆、演技が演技じゃなかったと思う。以前、何かで香取(慎吾)くんが『未成年は僕にとって青春だった』って言っていたのを見たけど、僕にとっても我聞にとっても青春だったし大事な作品だった」と語ると、河相も大きくうなづいていた。

 当時を振り返りながら河相は「浜崎あゆみさん演じる瞳の子どもの父親になるというシーンがあって、監督に『お前には子どもがいる人の気持ちなんかわからないだろう』って言われたけど、『どうしよ。いるんだけどなあ』って思ってた(笑)。当時誰にも言ってなかったから…」と、すでに実生活で“父親”だったことを隠し撮影していた状況を回想した。

 最後に本作最終回の見どころを聞いてみた。河相が「言えることは少ないけど、とにかく僕は台本を読んだときに泣いた」と話すと、いしだも「僕はカットが掛かった後も、涙が止まらなかった」と語り、「世代を超えて、『未成年』のように素敵な作品として残っていくんじゃないか」と太鼓判を押していた。(取材・文・写真:梶原誠司)

 『アルジャーノンに花束を』最終回は、TBS系にて6月12日(金)22時より放送
(TBSエリアでは21時59分放送スタート)。

衣装協力:VESVIO、MAURIZIO BALDASSARI、McGREGOR/河相我聞

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