アンジャッシュ児嶋一哉「僕は和み要員」 人気芸人が俳優を続ける理由
ただ、和み要員であっても、大変なことは多いという。「僕はセリフを覚えるのが苦手で…。例えば、『HERO』での電話を使った長台詞は、社内を歩きながら話すだけでなく、座ったり、引き出しを開けたり等、まぁ、動きが多かった。それら一連の動きを現場で初めて知り、長台詞だけでテンパっているのに、動きまで!! と、超焦りました」。その“焦り”繋がりで、児嶋は、ある現場のことを思い出した。
「園監督の『恋の罪』で本読みをしていた際、監督が若手に対して、なかなかのブチ切れぶりで演技指導をされていたんです。焦りましたよね、自分が同じ目にあったらどうしようかと。今は作品と俳優のためを思ってのこととわかるのですが、当時、園監督が大嫌いになった瞬間でした(笑)。ここが初めての現場だったら、ほかの作品には出ていません(笑)」。
“脇役”と本人は語るものの、セリフ覚え等を含め大変なことが多い俳優業。児嶋になぜ続けているのかを問うと「映画やドラマに出させて頂くと、色々な人に出会えます。すると、テレビ番組のトークコーナーで話せることが増え、バラエティ番組で俳優さんと絡むこともできと、出会いから広がっていく。こういう形で広がっていくのが、芸人として一番いいことだと思います。だからでしょうね、続けているのは」。
超個性的ではないが、いい味をかもし出す俳優・児嶋一哉。本業の芸人活動と合わせて、いま以上に様々な児嶋一哉を見せてほしい。
『飛べないコトリとメリーゴーランド』は7月4日公開。