『007』ボンドガール役で脚光浴びるレア・セドゥーのパパラッチ対策
映画
「これは、私にとって最高の経験になった。この映画の一部であることを、とても誇りに思っているわ」。レア・セドゥーは『007 スペクター』に出演したことを、満足そうに振り返る。しかし、彼女は決して『007』シリーズのファンでもなければ、自分がボンドガールを演じるなどと想像したこともなかった。
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「ボンド映画はあまり良く知らなかったけれど、『スカイフォール』は見たし、すばらしい映画だと思った。私にとってのジェームズ・ボンドは、ダニエル・クレイグなのよ。彼のボンドには、精神的な奥の深さがあって、とても興味深い。彼がボンドになった時に、ボンドガールも、もっと現実的になったんだと思う。現代の女性は、複雑だし、たくましい。男性と同等に仕事をこなせる能力もある。私が演じるマドレーヌも、ボンドと対等よ」。
役作りのためには、パーソナルトレーナーの指導のもとに、ボクシングの練習をした。
「でも、私のアクションシーンは、そんなに多くないの。アクションは、マドレーヌというキャラクターを定義するものではない。それに、私は、アクションよりも、感情的なシーンを演じるほうに、もっと刺激を感じるのよね。サム・メンデス監督は、『マドレーヌが登場する時、必ず心が揺さぶられるようであってほしい』と言ったわ。それを聞いて、さらに興奮を覚えた。サムはもともと舞台演出家で、演技のクオリティをとても重視する。すべてのキャラクターに対して、しっかりとしたビジョンを持っているの」。
イギリスで映画史上最高のオープニング記録を打ち立てるなど、日本に先駆けて公開された国では、すでに爆発的なヒットとなっている。今作でさらに注目が集まることは必至だが、有名になりすぎてプライバシーを失うことを、恐れてはいない。
「パーティにも行かないし、自分をあまり露出しないようにしているから、これからもきっと大丈夫じゃないかなと思う。今のところ、パパラッチは、私が誰かもわからないみたいだし。もっとも、彼らに追いかけられるようになったら、最悪でしょうね」（文：猿渡由紀）
『007 スペクター』は絶賛公開中、動画配信サイト「クランクイン！ビデオ」では過去に『007』ボンドガールを演じた女優たちの代表作を見られる特集を展開している。
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