妻夫木聡&蒼井優、10年来の付き合いが「芝居に生きる」 尊敬しあう間柄
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冒頭の「知り合ってからの長さが~」という心については、「カメラの前で距離を図らなくていい。どこでも距離感が一定なんですよ」と蒼井。対して妻夫木は「そういう意識さえも持たないくらい、自然と同じ空間にいられる。結婚してもう10年くらいたった感じ。今さらキスするのがちょっと気恥ずかしい感じです。キスシーンとかあったら緊張すると思う」と笑う。
「(キスは)したことないんだよね」(蒼井)、「抱きつくくらいならいけるということは判明した」(妻夫木)、「山田監督が『君たちは結婚しちゃいけないんだよ』って。役の中での話ですけど、結婚の前の状態でいるのがいいと」(蒼井)、「でも僕たち年をとっていくんですけど…」(妻夫木)、「だんだん行き遅れの感じになってしまう(笑)」(蒼井)…とトークも長年の付き合いのカップルのような呼吸感だ。
本作では二人が抱き合うシーンもあるが、妻夫木は「抱き合う以前に(直後の)ピアノを弾くシーンのことでいっぱいいっぱいだったので、そっちのほうで緊張しました。その分抱き合う芝居を意識しすぎなくて済みましたけど」と笑い、そして「実は最初キスすることになっていたんですよ」と明かす。「山田監督ってあまりキスシーンがない人なんですよ。台本を見て、『えっ、この話でキスシーンがあるんだ』と驚きました。でも一瞬にしてなくなりました。『あ、やっぱりか』って(笑)」と笑う妻夫木だった。(取材・文・写真:田中裕幸)
映画『家族はつらいよ』は3月12日、全国ロードショー。