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観客5人からチャート連続1位への道のり ボイメンが目指す “ユメのカタチ”

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ボイメン(BOYS AND MEN)

水野勝

田村侑久

 ボイメンは2010年に名古屋で結成。しかし世間の“芸能界イコール東京”という法則は根強かった。水野は「当初メンバーは100人ほどいましたが、それに対して観客は5人とか。チラシを配れば、目の前で破られるという事も当たり前で」と苦節を振り返る。田村も「商店街の電気屋さんの前でラジカセを持って地声で歌って踊るというのもあった」と笑い、「東京や大阪に比べて、名古屋はエンタメ文化が少ない。だからお客さんもどうやって盛り上がっていいのかわからない。僕らが歌って踊るのを、静かに椅子に座って観ているという感じが初期は多かった」という。

 そんな苦境の中、グループを去るメンバーも後を絶たなかった。そして残った10人。田村は残留組を「素直で馬鹿正直な奴ら。地位や名誉がほしいというよりも、自分の可能性や夢に賭けてみたい、という思いしかない」と表す。

 かくいう田村も、脱サラしてボイメンにかけた一人だ。「サラリーマンになって3年目くらいの時に、芸能の仕事をするという夢を諦めていいのか?という葛藤があった。そんな時に初期のボイメンの舞台を観たんです。歌も踊りも本当にヘタだったけれど、夢に向かって一生懸命であることがヒシヒシと伝わって感動しました。自分もこの人たちと同じ舞台に立って、以前の僕のように一歩踏み出せず妥協しようとしている人たちに夢や希望を伝えたいと思った」と打ち明ける。

 シミジミする田村の横で水野は「ボイメンとしての目標はレコード大賞と紅白歌合戦。名古屋のエンタメ業界を盛り上げて、僕らと同じ心境にある人たちの背中を押せるような状況と環境を作りたい」と更なる飛躍を誓う。

 なんでも名古屋は、老舗の劇場が閉鎖するなど、表現の場がどんどんなくなっている状況にあるそうだ。水野は「芸能系の学校や劇場を沢山作って、自分の可能性にトライできる場所を提供したい。上京せずとも名古屋でも十分な活動が出来るという事を示していきたい。そして沢山の人々を名古屋に呼び込みたい」と目標を挙げる。大きい夢のように思えるが、有言実行がBOYS AND MENというグループの得意技だ。彼らの“ユメのカタチ”はこれからも常識と規格を超え続けるだろう。(取材・文・写真:石井隼人)

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