『インデペンデンス・デイ』J・ゴールドブラム、続編は「ワクワクが止まらない」
ジェフといえば、ジャズピアニストとしての顔を持ち、絵画にも才能を発揮するバリバリのアート系。ところが、『ライトスタッフ』ではNASA職員、『ザ・フライ』ではハエ男に変身する科学者、『ジュラシック・パーク』シリーズでは数学者、そして本作ではESD(地球宇宙防衛)部長の責務を担う天才エンジニアと、なぜか代表作は理系エリート役が目立つ。これについてジェフは、「決して僕が望んでいるわけではないよ。父は医者だったけれど、理由はわからない。ただ、僕は俳優として “想像”の世界で生きているけれど、理系の役を演じるうちに、“事実”に基づく科学者や技術者たちを理解し、リスペクトするようになったのは事実さ」とニッコリ。
昨年誕生した長男が、7月4日生まれという運命のめぐり会わせ。『インデペンデンス・デイ』シリーズは、ジェフにとって公私共に思い出深い作品であることに間違いはない。「もちろん、自分のキャリアの扉を開いてくれた大きな作品の一つだね。ただ、僕が一番興味あるのは、クリエイティブな意味で常に進化すること。演技法を向上させたり、固定概念から自分を解放したり、一生学び続けることが大切だと思っているよ」。
ハードスケジュールで少々お疲れの表情を浮かべながらも、温かく、そして真摯に答えてくれたジェフ。190cmを超える大きな体と包み込むような優しい笑顔に、アメリカの良心を見た。(取材・文・写真:坂田正樹)
映画『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』は7月9日より全国公開。