『赤毛のアン』主演女優、過去作から影響受けず「原作に忠実に演じた」

これまで何度となく映像化されてきたルーシー・モード・モンゴメリの名作児童文学『赤毛のアン』が2017年、スクリーンに帰ってきた。夢見がちながら強い意志を持つアン・シャーリーを演じたカナダの新鋭エラ・バレンタインと、原作者モンゴメリの孫娘であり、本作の製作総指揮であるケイト・マクドナルド・バトラーが来日し、本作の魅力を語ってくれた。
【関連】『赤毛のアン』エラ・バレンタイン&ケイト・マクドナルド・バトラー<フォトギャラリー>
1908年に発表された『赤毛のアン』は、世界中でベストセラーになり、日本でも翻訳者の村岡花子の半生を描いた連続テレビ小説『花子とアン』が話題になるなど、名作児童文学として長く愛されている。日本では、1989年に公開(製作は1985年)されたミーガン・フォローズ主演で好評を博した『赤毛のアン』から約30年の歳月が流れているが、バトラーは「100年前に描かれた古典文学ですが、これまで幾度となく映画化や舞台化されてきました。しかし最後の映画化から30年が経っており、新しい世代に再度この作品を伝えたいと思って製作しました」と企画意図を語る。
オーディションでアン役を得たバレンタインは「アンはカナダでは偉大なるアイコンであり、私も過去にミュージカルや漫画を読んだことはありました。当然演じる上では神経質になりましたが、どうしても演じてみたいと思ったんです。過去の作品のアンには影響を受けず、あくまで原作に忠実に演じようと心掛けました」と役へのアプローチ方法を語る。
そんなバレンタインに「初めてエラに会ったとき、スマートで才能あふれる女優だと思いました。実際にアンを演じたエラを見て、アンそのものだと感じました。この時代のアンにふさわしい女優さんです。これまでいろいろな女優さんがアンを演じてきており、どの方も素晴らしかったのですが、エラは代表となれるほど良かった」とバトラーは絶賛する。