橋本環奈、アイドルから女優へ 快進撃の裏に「仕事に対する変わらぬスタンス」
天下無敵の美少女を自覚しながら、そのハンパない空回りぶりで破壊力抜群の笑いを生み出す照橋心美。神楽に勝るとも劣らない弾けたキャラクターだけに、やり切ることへの不安はなかったのだろうか。「リスキーだなと思ったことは1ミリもないです(笑)。中途半端に演じたら、それが一番面白くないということを『銀魂』の現場で痛感したので。照橋さんの表の顔も、裏の顔も、とにかく全力でやり切ることを心がけました」とコメントも爽快だ。
福田組でコメディ映画のヒロインを立て続けに演じ、「新しい扉を開いた」と目を輝かせる。「グループを辞めても、お仕事に対する考え方は全く変わりません。1本1本、目の前の作品に集中する。その姿勢だけは、これからも貫いていきたい」。
思えば、奇跡の1枚と言われた写真から始まった快進撃。イメージを固定されると、それを超えられず消えていくのが常だが、橋本はそれを上回る魅力を次々と発信していった。「自分自身も超えられないと思っていました。いきなり環境が変わってついていけないときもありましたが、一生懸命やっていく中で、ここまでやって来られたことに今は感謝しています。運もよかったと思いますね」。大きな瞳に愛らしさと芯の強さが同居する橋本環奈。今後どんな女優に育っていくのか、期待の目で追っていきたい。(取材・文:坂田正樹 写真:坂本碧)
映画『斉木楠雄のΨ難』は10月21日より全国公開。