石原さとみ、新たな挑戦で得た意識の変化「もっと能動的に取り組んでいきたい」
そんな石原に「消滅させたくない記憶」について問うと「昨年写真集を作ったとき、自身の過去を振り返ったのですが、そのとき母親が祖父母のお世話と、私たち子どもの世話が重なったときの、すごく大変だった話をしてくれたんです。そのことを私は知らなかったのですが、母の両親に対する愛と、自分のお腹を痛めて産んだ子どもと大切な家族への愛のために過ごしていた日々のことは、絶対忘れたくないし、忘れちゃいけない記憶なんだなって思いました」と語った。
こうした母の思いを知ったことを含め、2017年は石原にとって非常に意味のある年だったという。「この舞台の原作探しから始まり、写真集『encourage』の発売、『24時間テレビ40 愛は地球を救う』のチャリティーパーソナリティなど、2017年はゼロから1にする作業をした年という印象があります」と振り返る。
さらに続けて「これまで私は、自分の生活のなかにおいて興味のあることはどんどん掘り下げることができたのですが、職業に対しては、そこまで貪欲ではなかったんです。それが舞台の原作を探したり、新しいことに挑戦したりすることによって、意識が変わった気がします。与えられたものに応えるだけではなく、仕事の面でも、もっと能動的に取り組んでいきたいです」と2018年の抱負を語ってくれた。(取材・文:磯部正和/写真:中村好伸)
舞台『密やかな結晶』は、2018年2月2日から25日まで東京芸術劇場プレイハウスにて上演。3月に富山、大阪、福岡公演あり。
スタイリスト:宮澤敬子(W H I T N E Y) /ヘアメイク:菊地美香子(TRON)