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それでも「“俺は俺”でやるしかない」村上虹郎「頑張っても2世」

映画

 その中で、特に「演じる」ことを仕事とする以上、さまざまなイメージで見られることになる。特に“2世俳優”としてこの世界にいればなおさらだ(ちなみに本作でもラストの重要なシーンで父・村上淳と共演している)。だが「個人として誤解されることに抵抗はありますけど、この世界にいる以上、誤解も楽しまなきゃしょうがない」と笑う。「僕、(範馬勇次郎と息子・範馬刃牙親子が登場する漫画)『グラップラー刃牙』とか(うずまきナルトと息子・うずまきボルト親子が登場する漫画)『BORUTO』を読むと、共感しちゃうんです。どんなに頑張っても“2世”だから、なかなかカッコよく見えない(苦笑)。でも『俺は俺』でやるしかないんだなって」。

 戦う相手は父というよりも、上の世代そのもの。「僕らは、それこそAIに支配されるギリギリ前の時代を必死に生きてる世代。何をやっても、上の人たちがやってきたことのまね事のまね事のまね事にすぎないかもしれないけれど、その“先”に行きたい。少し前にあるベテランの俳優さんとご一緒したときに言われたんです。『俺らの世代はバカな映画屋なんだよ。それに比べて村上虹郎たちは最初から“大人”だからな』って(笑)。そりゃ、しょうがない。同じように“バカ”であることをまねしたって勝てないんだから!」。

 リアリストを自認しつつ「映画に出るってそもそもロマンチストでしょ?(笑)」とも。たしかにどこか昭和の匂いがする白黒で作られたこの映画に出ること自体、ロマンチストでなくてはできない。「僕は何かに“なりたい”というより、先の先の先が見たい。(米アカデミー主演男優賞3度受賞の)ダニエル・デイ=ルイスは3度引退していますが、引退の理由で『とてつもない悲しみに襲われたから』って言っていました。深いですよね。僕もいつかその景色が見たいんです」。(取材・文・写真:黒豆直樹)

 映画『銃』は公開中。

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