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香取慎吾、白石和彌監督との“共鳴”を明かすも「お芝居は嫌いですね(笑)」

映画

映画『凪待ち』白石和彌監督&香取慎吾インタビュー
映画『凪待ち』白石和彌監督&香取慎吾インタビュー クランクイン!

 香取慎吾の新たなスタートにして、ひとつの到達点ーーそう言える映画が誕生した。香取にとって『ギャラクシー街道』以来の単独主演映画であり、『孤狼の血』、『麻雀放浪記2020』など、次々と話題作を発表している白石和彌が監督を務めた『凪待ち』。白石監督だからこそ引き出せた、見たことのない香取の表情、香取だからこそ表現できた、これまでの白石作品にはなかった主人公の姿がスクリーンに映し出される。

【写真】真っすぐなまなざしがかっこいい 香取慎吾&白石和彌監督インタビュー撮り下ろしカット集&『凪待ち』フォトギャラリー

 本作で香取が演じるのは、酒と競輪に溺れ、無為な日を過ごす“ろくでなし”という言葉がぴったりの男・郁男。恋人の亜弓(西田尚美)と共に、彼女の故郷・石巻で再出発を図るが、その矢先に亜弓は何者かに殺害されてしまい、郁男は絶望から自暴自棄に陥っていく。

映画『凪待ち』より (C)2018「凪待ち」FILM PARTNERS
 堕ちて、また堕ちて…周囲から救いの手を差し伸べられるが、そのたびに優しさや期待を裏切り続けていく最低な男ーー。香取は「『ホントにひどいヤツだな!』という気持ちを、グッと抑えながら演じていた」と明かすが、では、郁男と自身の間に全く共通点がなかったかというと、そうではない。それは、郁男を演じる上で、軸として一貫して意識していた「逃げる」という要素だという。

 「いままでやってきた役で、あまり見せることができなかった部分ですけど、やっぱり僕の中にも『逃げる』とか苦悩、『つらい』という思いはあります。ただ郁男はそれが人一倍強いんですよね」。

香取慎吾
 そんな香取の演技に白石監督は「衝撃を受けた」という。特に圧倒されたのが、自暴自棄の郁男が、亜弓の死亡現場に足を運び、ビールを供えるシーン。「どうしようもなくなって、置いたはずのビールを飲み始める。そのときの表情なんて、こっちが説明してできるもんじゃないんですよね。あれを撮ったときはゾクゾクしました。『あぁ、これから大変な嵐が訪れるな…』って」。

白石和彌監督、香取慎吾
 ちなみに、ビールに手を伸ばすというのは、台本には書かれていない描写で、監督が現場で付け加えた。香取もこのシーンの撮影は忘れられないようで「あの演出は僕もしびれましたねぇ…。あそこは飲んじゃダメでしょ(苦笑)! でも、飲んじゃう悲しさもあって…。それで何かが解消されるのではなく、さらに(苦しさが)増していくんです」と白石監督との“共鳴”をうれしそうに振り返る。

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映画『凪待ち』予告(30秒)

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