高良健吾、キツかった20代を乗り越え「俳優という仕事を手放したくない」
実際に30代へと突入し、「すごく楽しいし、なんだか楽になった気もして」と吐露。「人生の半分を俳優として過ごしたんだと思うと、少し自分のことを認められるようになって。“俳優とはこうあるべきだ”と考えてしまうときもあったんですが、そういった枠にはめ込むこともなく、“自分は自分でいい”、“自分は自分しかいない”と思えるようになったんだと思います。そう思ったら、人のことも認められるようになったり、思い悩んでいたことが悩みではなくなったり。改めて、俳優という仕事を簡単に手放したくないなとも感じています」と継続が力となっている。
高良健吾
「10代の頃は、田舎から出てきたばかりのガキに、大人たちが真剣にたくさんの言葉をくれた。その言葉がいまだに背中を押してくれている」と、彼を支えているのは現場で出会った先輩たちの存在。暴力やハードなシーンも含む本作の撮影では、「大変なシーンも多かったけれど、そういったシーンがあることをみんな覚悟しているし、そこには熱量があって、遠慮がなかった。ものすごく楽しかったし、幸せだなと思った」と充実感もたっぷり。「これからもっと楽しくなると思う」と未来を見つめるなど、より力強く、しなやかに役者道を突き進む高良健吾からますます目が離せない。(取材・文:成田おり枝 写真:松林満美)
映画『アンダー・ユア・ベッド』は7月19日より全国順次公開。