筒井真理子、素顔は“おとぼけ” 「自分の年齢のことも忘れちゃう」
関連 :
役作りでは、まずはその人物の土台となる部分を突き詰めて考えるという筒井。市子には百合をイメージして演じたと振り返る。
「市子は、ピーンと伸びた白百合だと思ったんです。劇中ではリサを名乗る人物にもなりますが、リサになったときは、ポツポツと黒い点のある鬼百合のイメージ。市子はいろいろとあってくたびれて、変わっていきますが、それでも本質、根っこは変わらない。それをイメージして演じました」。
また、本作では疲弊した姿を見せながらもその若さと美しさは際立って見える筒井。若さの秘けつを尋ねてみると、「よく人から『おとぼけ』だって言われるんですが、そのボケているのがいいのかも」とキュートな笑顔を見せてくれた。
「自分の年齢のことも忘れちゃうし、なんでも『まあ、いっか』って思ってしまう。そういう楽観的なところがいいのかもしれません」。
苦しみ、過酷な道を歩む市子を体当たりで演じた筒井の熱演は圧巻。重くねっとりとした世界の中に立つ、白百合のような筒井の姿に注目だ。(取材・文:嶋田真己 写真:高野広美)
映画『よこがお』は7月26日より全国公開。