「役者になりたい」夢を叶えて――躍進中の俳優・磯村勇斗が明かすプレッシャー
中学時代に監督や主演を含む何役もこなして自主映画を作り、高校時代には自ら探して地元の劇団に所属するなど、“役者になりたい”という夢が明確だった磯村。いま、その夢を叶えて順調に歩んでいるように見えるが、「日々苦労です」と口にする。
「毎回、作品ごとに課題が見えてきますし、その都度、乗り越えていかなきゃならない。昔の自分と比べたら、少し力を抜いて現場にいられるようになったかもしれませんが、注目されるようになったゆえのプレッシャーも感じます。上り調子のときに、悪い評価があるとすぐに下がったりしますし。でもそこを気にしていたら仕方がない。非常にぐるぐるしている感じです」。
だが現在の注目度の高さは、確実に、磯村自身のビジョンが作ってきたものだ。
「同じ役が並ばないようにはしてもらっています。いろいろな顔を見せたいし、挑戦したいので。似たイメージを付けないように。そのことは意識していますし、安易に役をできないなとは思います。役作りを含めて、きちんと向き合っていきたいという思いが、一層強くなっています」。
そして、今回これまでとは全く違った毛色のドラマ『サ道』に挑戦した磯村は、見どころを次のように語る。「実生活でも、週3回くらいはサウナに通っています。原田さんと三宅さんとの並びなので、若手の蒸し男の“ととのう”表情は、ちょっとかわいい感じを出しました(笑)。サウナ好きな方はもちろんですが、『サウナってそうなんだ』と知っていただける作品ですし、楽しんでもらえると思います」。会話ベースのゆる~い時間の流れる本作で、磯村の新たな面が見られる。(取材・文:望月ふみ 写真:高野広美)
ドラマ25『サ道』はテレビ東京ほかにて毎週金曜24時52分より放送中。