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『TENET テネット』 クリストファー・ノーラン監督が選んだ“壮大な挑戦”

映画

映画『TENET テネット』メイキングカット
映画『TENET テネット』メイキングカット(C)2020 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved

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クリストファー・ノーラン

ジョン・デヴィッド・ワシントン

 時間の概念に斬り込む大胆なストーリー展開、そして世界7ヵ国を舞台にIMAXカメラをフル稼働させた超絶リアルな映像体験…。製作費約2億ドル(約211億円)を投じて完成させた一大巨編『TENET テネット』が、9月18日よりついに日本でそのベールを脱ぐ。映画ファンの期待が最高潮に達する中、メガホンを取ったクリストファー・ノーラン監督と主演を務めたジョン・デイビッド・ワシントンがリモートインタビューに応じ、本作へのみなぎる思いを語った。

【写真】いよいよ公開の超大作『TENET テネット』場面写真&メイキングカット

■ 「時間を物理的に扱う」スパイアクション映画で臨んだ“壮大な挑戦”

映画『TENET テネット』より(C)2020 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved
 本作は、『ダークナイト』をはじめ「バットマン」3部作でその名を世界にとどろかせ、『メメント』『インセプション』『ダンケルク』など時系列を巧みに操るエンタテインメント作品で映画界を席巻してきたノーラン監督が、2014年公開の『インターステラー』以来のオリジナル脚本で挑んだ究極のタイムサスペンス。ある偽装テロ事件に特殊部隊として潜入した主人公・名もなき男(ジョン・デイビッド)が、第3次世界大戦を阻止する謎のキーワード“TENET”を巡るミッションに巻き込まれ、相棒のニール(ロバート・パティンソン)と共に戦う姿を活写する。

 これまで、時間を効果的に活用し、サスペンスフルな作品を次々と生み出してきたノーラン監督だが、本作では“時間”そのものが映画の壮大なテーマになっている。あえてその狙いを聞いてみると、「私の過去の作品では、“時間”は物語を押し進めるデバイスであったり、メタファーであったりしていたわけですが、今回の作品では“時間”というものを物理的な次元に落とし込み、リアルに画面の中で見せていくということに挑戦したかった。それも、SF要素も含んだスパイアクションというジャンルでね」と構想を明かす。

■ 1ショットを6通り撮影 “時間逆行”シーンで悪戦苦闘

映画『TENET テネット』メイキングカットより 自らIMAXカメラを構えるノーラン監督(C)2020 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved
 今回、『インターステラー』に続き、ノーベル物理学賞受賞の物理学者キップ・ソーンを再び招き、ノーラン監督は彼が説く“物理の法則”からあるヒントを導き出す。「本来、物理の法則は変化せず、時間にしても、過去と未来という概念は変わらないものですが、唯一の例外が“エントロピー(熱学上の概念)”だと。そこを取っ掛かりに科学の可能性を探り、“時間の逆行”という発想にたどり着いた」と述懐。「前作もそうでしたが、ソーン氏は、いま目に見えている可能性よりも、ワクワクするような違った何かを常に提供してくれる。フィクションよりも奇なる真実みたいなものに気づかせてくれる素晴らしいリソースを持った方」と称賛する。

 完成した映画は、まさにノーラン・ワールド全開。われわれ人類がずっと信じてきた“時間のルール”がぶち壊され、“時間の逆行”というゲームに観客も登場人物たちと同様に放り込まれる。「観客の皆さんに、よりリアルな映像を体感していただくために、CGは極力使わず、ほとんどIMAXカメラでの撮影でやりとげました。“逆行”のシーンでは、俳優にも不自然な動きをしてもらわなければならなかったので、演出的にも、技術的にもかなり工夫を凝らしましたね。例えば、あるカーチェイスのシーンでは、1ショットを6通り撮影し、それを編集室でつなぎ合わせるという根気のいる方法を取っています。今回の撮影は総じて、来る日も来る日も緻密に練り上げ、数学的に組み立てていくという作業の連続でした」と明かす。

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