17歳から10年――武井咲、結婚・出産を経ての『るろうに剣心』薫役「不安だった」
◆思いの乗ったアクションを観てほしい
これまでの邦画アクションの常識を凌駕(りょうが)してみせた大友組の『るろうに剣心』。完成した『The Final』と『The Beginning』を続けざまに観たという武井は、「圧巻でした」と感想を漏らした。
そして「2本が全然違った雰囲気で、同じシリーズなのにとても対照的なんです。それぞれを観て、本当に満足できるストーリーに仕上がっていると思います。やっぱり大友監督はすごいです」と感嘆しながら、『The Final』の戦いには、これまでと違うものを感じたと続けた。
「敵として縁(新田真剣佑)が登場しますが、単純にそうとは言い切れない相手なんです。今回は剣心の思いが乗ったアクション。アクションに、こんなに感情を感じさせられるのかと。健さんの技だと思いますし、その“思い”の乗ったアクションは、『The Final』の大きな見どころだと思います」。
衝撃を受けたというアクションシーン。ちなみに武井ならどんなアクション“技”に挑戦してみたいか尋ねてみると、「え! 技!? やりたくないです。全然やりたくない!」と即答。「できないと思うくらいすごすぎたから?」と重ねて聞くと、「できないと“思う”というか、できません!(笑) 裏側を知っているからこそ、なおさら。到底できないことですが、だからこそぜひ観てほしいです!」と力説した。
ついに幕を開けた緋村剣心、最後の旅。剣心たちの戦いはもちろん、武井自身、「剣心のことを改めて知って乗りこえていく薫が、新鮮に映っていると思います」と振り返る、母になった武井だからこそ演じられた薫を、その後ろ姿まで、しっかりと目に焼き付けたい。(取材・文:望月ふみ 写真:ヨシダヤスシ)
映画『るろうに剣心 最終章 The Final』は公開中。