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白濱亜嵐、「20代のうちに代表作がほしい」“新境地”研修医役にかける思い

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■俳優を辞めたいと思った過去も…LDH先輩の助けに感謝

 雨野が研修医として右も左も分からず、失敗を重ね、悔し涙を流しながらも仲間と成長をする様子が描かれる本作。


 「研修医を演じるにあたって『自分の駆け出しの頃ってどんな感じだったかな?』って振り返りました。デビュー前の“夢者修行”のとき、ショッピングモールで踊ったとき、デビューしたてのとき…いろいろなときを思い出しました。僕の人生の中には、都度、研修医みたいな瞬間があったなって」。さらに、「俳優としても研修医みたいな時期もちろんありました」と続ける。

 「昔、劇団EXILEにいたときは、舞台をやっていたんです。でも全然お芝居ができなくて、演出家さんに滅茶苦茶怒られたことも…(苦笑)。そのときは『俳優、やめようかな』と思いましたね」。しかし、俳優業を続けてこられたのは、本作で演じる雨野のように周りの助けがあったからだと明かす。

 「青柳(翔)さんや先輩たちが、稽古が終わった後に『ちょっと事務所で練習するか』と誘ってくれたんです。深夜から次の日の朝まで付き合ってくれて、アドバイスもくれたりして…。それが続けられた要因だとすごく思っています。そのときに楽しいなって、本当に思えたから」。

■役者業で一番の目標「20代のうちに、“白濱亜嵐の代表作”と呼べる作品ができれば」

 くじけそうになった過去も乗り越え、経験を糧に今がある。「改めて、土曜ナイトドラマという、すごくありがたい枠で主演ができることは、またひとつレベルアップできたことでもあるのかなと思っているんです」と、熱っぽい口調で話す白濱は、思わぬ本音も口にした。

 「僕はアーティストとはいえ、メンバー(GENERATIONS)の中でも一番演技をする機会をいただいています。なので、この作品をすごく多くの人に見てもらいたいですし、オブラートに包まず言えば、正直、当てたい気持ちもあります。今27歳ですし、20代のうちに、『白濱亜嵐の代表作』と呼べる作品ができれば。役者業の中での一番の目標です」。

 所属する事務所では、かつては先輩の背中を必死に追いかけてきた白濱も、気づけば後輩に憧れられる、いわば中堅としてのポジションを築きつつある。近づく30代に向けての方向性を聞くと、「『この作品に出て』と言われたらちゃんと演じられて、『こういう曲をつくって』と言われたら求められている楽曲をつくれるとか…何でも任せられるような存在になりたいです」と答えた。


 続けて「計画的ではなく、感覚でやっていくタイプなので、これからも楽しいと思えることをやり続けていきたい」と目を輝かせる。プレイヤーとしてもクリエイターとしても才能が開花し始めた今、白濱の可能性は未知数だ。(取材・文:赤山恭子 写真:ヨシダヤスシ)

 ドラマ『泣くな研修医』は、テレビ朝日系にて毎週土曜23時放送。

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