30歳を迎える内田理央、「20代よりさらに楽しいと期待しています」
■“弱気の虫”がいるから「初心を忘れずに物事に挑める」
(C)テレビ東京
――あまり変わらない桃ちゃんですが、内田さんご自身は芸能のお仕事を始めて10年になります。「変わらなきゃ」という思いは常に持って臨んでいますか?
内田:私は結構弱音を吐きまくってしまうので、特にやったことないジャンルの仕事の前には、ワクワクよりは「やりたくないよー」というモードになっちゃうんです。その意味で、毎回戦いに行くような気持ちで奮い立たせて現場に入るんですね。そういう部分では、もっと楽しめるようになりたいという思いはいつも持っています。
――経験を積んできて、弱気の虫は減ってきましたか?
内田:経験を積んで、少しずつ強くなってきたなと思う瞬間もあるのですが、時が経つと元に戻ってしまうんです。ただ、周囲からは「最初は弱音吐いているけれど、一歩踏み出すと結構楽しんでいますよ」と言われるので、もしかしたら「嫌だ」と言っているほど、本心では嫌だと思っていないのかもしれません。
このドラマについても、当初はお話を受けるかどうかを結構考えちゃいました。やると決めてからも、男性との絡みもあるし、現場はどんな雰囲気なんだろう…といっぱい考えていました。
――大きな反響を得て、代表作と言えるほどの手応えがありました。弱気の虫はいなくなりましたか?
内田:「はい」と言いたいんですが、あまり変わっていないんです。弱音吐いて、うまくいって、でもまた弱音吐いて…謎のスパイラルにはまっています(苦笑)。でももしかしたら、この性格がいいのかもしれません。もちろん不安とは戦いたくないし、ポジティブでいたいのですが、この弱さがあるから、あまり調子に乗らず、初心を忘れずに物事に挑めているのかもしれませんね。
■30代は「20代よりさらに楽しいと期待しています」
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――「変わらなきゃ」という話をお聞きしましたが、お仕事を始めて10年で「自分のここは変わったな」という部分はありますか?
内田:性格は明るくなりました。このお仕事を始める前は、それこそインドアでこじらせていたのですが、勇気を持って扉を開けると、自分の想像以上に周囲の人たちって優しいんだと感じることができたんです。外の世界への恐怖は消えました。でも、不安なんですよね…。そのループを克服するのが、今後の課題かなと思いつつ、『来世ではちゃんとします』のストーリーを見ていると、無理して変わらなくてもいいのかなと肯定してくれているような気がしているので救われています。
――そんな内田さんも9月27日で30歳を迎えます。どんな30代にしたいですか?
内田:まだ全然思い描けていないんですよね(笑)。でも10代より20代の方が確実に楽しかったので、30代は20代よりさらに楽しいと期待しています。もちろん大変なこともあると思いますが、ネガティブループを脱して、いろいろなところに飛び込んでいきたいです。(取材・文:磯部正和)
ドラマParavi『来世ではちゃんとします2』は、テレビ東京系にて毎週水曜24時40分放送。動画配信サービス「Paravi」にて独占先行配信中。