御年76歳のオスカー女優、ヘレン・ミレンが驚きの変貌 『ゴヤの名画と優しい泥棒』新場面写真到着
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俳優ジム・ブロードベントと女優ヘレン・ミレンが共演する映画『ゴヤの名画と優しい泥棒』より、76歳のオスカー女優ヘレンが家政婦にふんした追加場面写真が到着。ヘレンとロジャー・ミッシェル監督のコメントも解禁された。
【動画】映画『ゴヤの名画と優しい泥棒』予告編
ロジャー・ミッシェル監督の長編遺作となる本作は、1961年、ロンドン・ナショナル・ギャラリーで起きたゴヤの名画「ウェリントン公爵」盗難事件を基にした衝撃の実話。この前代未聞の大事件の犯人は、60歳のタクシー運転手ケンプトン・バントン(ジム・ブロードベント)。テレビに社会とのつながりを求めていた時代、孤独な高齢者のために盗んだ絵画の身代金で公共放送(BBC)の受信料を肩代わりしようと企てたのだ。しかし、事件にはもう一つの隠された真相が…。
これまで『クィーン』では英国君主エリザベス女王、『RED/レッド』シリーズでは元すご腕の殺し屋、『グッドライアー』では最恐の悪女を演じ、『ワイルド・スピード』シリーズではカーアクションもこなし、Damart社が実施した英国人が選ぶ「40歳以上で最もおしゃれなイギリス人セレブ」ランキングは堂々の1位を飾る、御年76歳にして年齢を感じさせない活躍を見せるヘレン・ミレン。そんな彼女が本作で演じたのは、ケンプトンの長年連れ添った妻・ドロシー役。職を転々とするケンプトンに代わって、家政婦として働く一家の大黒柱的存在だ。
今回解禁となった場面写真では、エプロン姿で掃除機をかけ、スポンジで暖炉を磨き、雇い人のドレスの着替えを手伝う、これまでヘレンのイメージを覆す姿が収められている。
ヘレンは「愛情あふれる脚本に魅せられました。私は60年代という時代も大好きなんです。私が演じたドロシーという女性は地に足が付いた人。夫のケンプトンは夢想家だけど、いろいろな意味でとても献身的で勇気がある人だと思います」と明かし、続けて「ケンプトンだけでなく、ドロシーの態度も見習うべきですよね。夢を見るのはとてもいいことだけど、月々の支払いは待ってくれないから(笑)。だから、現実的な生活をしている人たちの声も聞くべきなんです」と語っている。
脚本とドロシーの1枚の写真だけで役作りをしなければならなかったヘレンは、その写真を見て、キャラクターになりきるためには肉体的な改造が必要と感じたという。昨年9月逝去したロジャー・ミッシェル監督は生前、「ヘレンがドロシーになりきる準備をしていたことにとても驚きました。彼女は、まったく何の気負いも衒(てら)いもなく自分を変えていったんです。観客は彼女がやったことに驚くはずです」とヘレンの変貌ぶりを称えている。
一方、ヘレンは監督について、「この映画の物語には、彼の優しさ、素晴らしいユーモアのセンスそのものが反映されていると思います。物語と彼自身が真に融合していたんです」と回想している。
映画『ゴヤの名画と優しい泥棒』は、2月25日より全国公開。