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旅立つ息子に父が叫ぶ! 阿部寛×北村匠海『とんび』涙がにじむ別れのシーン初公開

映画

映画『とんび』場面写真
映画『とんび』場面写真(C)2022 『とんび』 製作委員会

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阿部寛

北村匠海

 俳優の阿部寛が主演を務め、北村匠海と親子役を演じる映画『とんび』より、旅立つ息子と見送る父との別れを映し出す本編映像が解禁された。

【動画】阿部寛×北村匠海『とんび』本編映像〈旅立ちの朝〉

 本作は、これまでに2度テレビドラマ化され、時代を超えて愛され続ける親子の絆を描いた重松清の名作『とんび』初の映画化。『64 ‐ロクヨン‐』『糸』など、多くのヒット作を手掛ける瀬々敬久が監督を務める。

 今回解禁されたのは、息子が大学進学のために上京する日の朝を捉えた本編映像。旅立つ息子・アキラ(北村)と見送る父・ヤス(阿部)による別れの瞬間が収められている。

 幼い頃に母を亡くし、父に不器用ながらも男手一つで懸命に育てられ、大きな愛情を受けたアキラ。時に父とぶつかり合いながらも立派に成長したアキラは、みごと東京の大学に合格する。

 上京の日の朝、ヤスの幼なじみでアキラのもう一人の父親のような存在でもある照雲(安田顕)が、アキラを車で送るために迎えに来るも、父のヤスはトイレにこもって出てこない。アキラはドア越しに「親父、行ってくるけぇ。元気で頑張るけぇ、親父も…お父さんも、ほんまに、元気で」と父への別れの言葉を伝えるも、父は一向に出てこない。

 アキラが玄関を出ようとしたその時、突然トイレから出てきた父だったが、「…ええか。お前は好きで東京行くんじゃ。つまらん泣き言言うてくるなよ。野垂死んでもええ。お父さんが東京行くときは、お前の骨を拾いに行く時じゃ、そう思うてハラ括ってこい。わしの方から電話することも、もうありゃせんわい!」と、思ってもいない強い言葉をアキラに浴びせてしまい、アキラは「…いいよ。僕もそのつもりだよ」と、飛び出していく。

 家に一人残されたヤスが居間に戻ると、そこには「お父さんへ」と書かれた一通の手紙が。アキラが父に送った手紙には「お父さんへ。行ってきます。一人暮らしは不便でしょうが、風邪など引かないように頑張ってください。タンスに衣替えの服を入れ替えておきました」と、父の一人暮らしを案じた息子からの言葉が連なっていた。アキラは父が気づかないうちに、立派な大人になっていたのだ。

 手紙を読み、慌てて外に飛び出すと、対岸の橋にアキラを乗せた照雲の車が走っている。車を追いかけるヤスに気づいた照雲がアキラに「止めようか」と聞くが、アキラは「ううん…行ってください」と伝える。必死に走り続けるも、どんどんと距離が離れていく車に向かって、ヤスは「アキラ! 頑張って来いよ!」と大声で手を振り、心の底からの想いを叫ぶのだった。

 新生活を迎えるこの季節に、応援してくれている人の存在を改めて感じさせてくれるような映像に仕上がっている。

 映画『とんび』は4月8日より全国公開。

映画『とんび』本編映像〈旅立ちの朝〉

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