松たか子「こんなカッコいい人いていいの?」初夫婦役の役所広司が演じる侍をベタ褒め
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女優の松たか子が2日、都内で催された映画『峠 最後のサムライ』の完成披露試写会に主演の役所広司、小泉堯史監督と共に出席。本作や、初の夫婦役を演じた役所との共演について語った。
【写真】初めて夫婦役を演じた役所広司と松たか子
本作は、累計発行部数398万部を記録する司馬遼太郎の「峠」を原作とする本格時代劇。慶応4年(1868年)に戊辰戦争が勃発した中、東軍・西軍いずれにも属さず、戦のない世を目指した長岡藩の家老・河井継之助(役所)の奮闘を描く。
妻おすがを演じた松と役所は、今回初めての夫婦役。松の印象について役所は「松さんが20歳くらいのときに、からみはなかったけど同じドラマに出ていたんです」と述懐して「お姫様の役だったんですけど、外でモニターを見ていて、松さんがカゴの中から出てくるシーンを見て『なんて華のある女優さんなんだ』と思いました。すごく上品で、その頃から松さんを見続けてきました。久しぶりにお会いして、お母さんとしても、妻としても、どんどん女性として豊かになっている感じがしました。撮影のとき、松さんの包容力で2人のシーンができ上がった感じがしました」と称賛した。
それを聞いて松は「もったいないお言葉。……(顔が)見られません」と照れながら手で目をおおい隠す場面も。「妻の役をやらせていただけることが勉強になると思って『ぜひ!』と言ったものの、『私でいいんだろうか…?』と思っていた自分を(役所に)包んでいただいた。幸せな現場でした。ただいればいい。ただお芝居をすればいい現場があるんだ、と改めてそれを幸せに思いました」と語った。
また松は、役所演じる継之助について「『こんなカッコいい男性がいたのか!? いない? いた!?』みたいな(笑)。『本当にこんなカッコいい人いていいの?』と思うくらいステキ。本当に思いました。『こんな人、いないよ!』と思うくらいカッコいいです」とベタ褒めした。
3度の公開延期を経て公開される本作。役所は「この映画の持つメッセージにおいては、非常に考えさせられる時期の公開になったように思います」と暗にロシアのウクライナ侵攻を憂いた。本作にちなんで“譲れないもの”を問われると、劇中の長岡が焼け野原になることにからめて「(現代で)この国を焼け野原にするような戦争は何があっても避けないといけない」と力を込めた。
映画『峠 最後のサムライ』は6月17日より全国公開。