ショーン・ペン監督&主演、実娘と共演した映画『フラッグ・デイ』より日本版予告編解禁
ショーン・ペンが監督と主演を務めた映画『フラッグ・デイ 父を想う日』が、12月に公開されることが決定。日本版の予告編とビジュアルが解禁された。
【動画】実娘ディラン・ペンと共演 ショーン・ペン主演&監督『フラッグ・デイ 父を想う日』予告編
本作は、大好きな父親が実は犯罪者だったという衝撃の実話を映画化。原作はジャーナリストのジェニファー・ヴォーゲルが2005年に発表した回顧録『Film‐Flam Man:The True Story Of My Father’s Counterfeit Life(原題)』。タイトルの『フラッグ・デイ』とは、6月14日のアメリカ国旗制定記念日のこと。全米が祝福するこの日に生まれた主人公ジョンは、自分は生まれながらにして祝福されていると感じ、特別な存在として成功する当然の権利があると信じていた…というキャラクターだ。
『ミスティック・リバー』『ミルク』で主演俳優としてアカデミー賞を受賞し、監督作『イントゥ・ザ・ワイルド』が同賞2部門にノミネートされたショーン・ペンが構想15年をかけて監督・主演を果たした。自身の監督作に出演したのはこれが初めて。
ショーンが演じるジョンの娘ジェニファーには、彼の実娘であるディラン・ペン。ディランが本作の脚本を初めて読んだのは15歳の時で、父からの15年間にも及ぶ説得に応じて出演を決意。ヒーローのような父への憧れがその実像を知ることで反抗心へと変わり、もがきながらも自立した結果、弱さや矛盾に満ちた父への愛情を深めてゆく娘を、多彩な感情表現で見事に演じきった。
1992年、全米にショッキングなニュースが流れる。米最大級の偽札事件の犯人であるジョン(ショーン・ペン)が、裁判を前にして逃亡したのだ。彼にはジェニファー(ディラン・ペン)という娘がいた。父の犯罪の顛末を聞いたジェニファーは、こうつぶやく―「私は父が大好き」。
予告編は、アメリカ最大級の贋札事件を引き起こしたジョン(ショーン・ペン)が逃走し、警察の車と壮絶なカーチェイスを繰り広げる様子がテレビ中継され、それをジェニファー(ディラン・ペン)が目にしてしまうショッキングな場面から始まる。続いて、「父が大好きだった。父は私たちに最高の世界を与えてくれた。全てが特別な瞬間だった」というジェニファーの言葉と共に、奔放で魅力的な父と楽しく過ごした幼い頃の回想シーンが描かれていく。
その一方で、「フラッグデイに生まれた男はクズって決まってる」というジョンの母親や「パパはあなたが思ってるような人じゃない」というジョンの妻の言葉、久しぶりに再会した彼が危険な仕事に手を染めていることを伺わせる様子など、娘の知らない父の一面が垣間見えるシーンも。「本当のことを話して!」と訴えるジェニファーに「きっと分かってくれない」と悲しげに答えるジョン。それでもジェニファーは「ずっとパパのそばにいるわ」と語る…。裏切られ父の実像を知ってもなお、その愛情を変えることなく父と真っすぐ向き合う娘の姿が胸に迫る、深い人間ドラマと感動を予感させる映像となっている。
ビジュアルは、ジャーナリストへの道を歩き出したジェニファーとジョンが久しぶりに対面するシーンが、ふたりがともに過ごしたかつての光景とともにフィルムのように並べられたもの。ふたりの日々に寄り添う印象的なデザインとなっている。
映画『フラッグ・デイ 父を想う日』は、12月全国公開。