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第35回東京国際映画祭、オープニング『ラーゲリより愛を込めて』&クロージング『生きる LIVING』に決定

映画

第35回東京国際映画祭のオープニング作品『ラーゲリより愛を込めて』
第35回東京国際映画祭のオープニング作品『ラーゲリより愛を込めて』(C)2022『ラーゲリより愛を込めて』製作委員会 (C)1989清水香子

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カズオ・イシグロ

ビル・ナイ

 10月24日~11月2日開催される第35回東京国際映画祭のオープニング作品が瀬々敬久監督、二宮和也主演の『ラーゲリより愛を込めて』、クロージング作品がオリヴァー・ハーマナス監督の『生きる LIVING』に決まった。

【写真】黒澤明の『生きる』をカズオ・イシグロの脚本でよみがえらせた『生きる LIVING』がクロージング作品に

 オープニング作品『ラーゲリより愛を込めて』は、シベリアの強制収容所(ラーゲリ)に抑留された実在の日本人捕虜・山本幡男を題材にした愛の実話。第2次世界大戦後、極寒のシベリアで強制労働を強いられ過酷な日々を過ごす中、日本にいる妻と約束した帰国(ダモイ)を誰よりも強く信じ、多くの捕虜たちを励まし続け、その心に希望の火をともした男を描いた作品が、ワールドプレミアとして映画祭の開幕を熱く盛り上げる。出演は二宮のほか、北川景子、松坂桃李、中島健人(Sexy Zone)、寺尾聰、桐谷健太、安田顕。

 クロージング作品『生きる LIVING』は、黒澤明の名作『生きる』(1952年)をノーベル賞作家のカズオ・イシグロの脚本によって現代によみがえらせた。出演はビル・ナイ、エイミー・ルー・ウッド、アレックス・シャープ、トム・バーク。これまでサンダンス、ベネチア、サンセバスチアン、トロントといった世界のそうそうたる映画祭で上映され、早くも今年のオスカー候補と言われている作品が、映画の生まれた地、日本の映画祭の終幕を飾る。

 同映画祭の市山尚三プログラミング・ディレクターは、『ラーゲリより愛を込めて』について「通常の日本映画のスケール感を越えた作りとそれに見合う深い感動の物語が本当に素晴らしく、ワールドプレミアとしてオープニングを飾って頂けることを非常に嬉しく思います」とコメント。『生きる LIVING』については「日本が誇る黒澤明の名作がイギリスで格調高くリメイクされ、原作の持つ感動が鮮やかに蘇りました。本作が映画の生まれた地の映画祭の終幕を飾って頂けることを誇りに思います」と話している。

 第35回東京国際映画祭は、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて10月24日~11月2日開催。

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