二宮和也「『泣ける』から良い映画というわけではない」 作品づくりの持論を展開
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嵐の二宮和也が9日、都内にて開催された『ラーゲリより愛を込めて』初日舞台あいさつに、北川景子、松坂桃李、中島健人、桐谷健太、安田顕、瀬々敬久監督と共に出席。「泣ける」と反響のある同作について、二宮が「『泣ける』からいい映画というわけではない」と持論を展開した。
【写真】共演した犬の大吉を抱え上げる中島健人
零下40度を超える厳冬のシベリアで、死と隣り合わせの日々を過ごしながらも、家族を思い、仲間を思い、希望を胸に懸命に生きた実在の男、山本幡男の壮絶な半生を描く本作。山本を二宮、妻のモジミを北川、山本と同じく抑留者となった男たちを松坂、中島、桐谷、安田らが演じる。
周囲から反響があったかと聞かれた二宮は、「友達が少ないほうなのでそういったことはないですけど」と自虐して笑いを誘いつつ、「SNSの反響とかを見させていただいて、(映画が)始まったんだなというのは感じます」とコメント。「泣いた」というリアクションが多いことについては「『泣ける』から良い映画というわけではないですし。我々が伝えたいことが伝わって、より感情に響いたのかなと感じることがあります」と持論を述べた。
この日のイベントでは、劇中で、幡男の息子・顕一の壮年期を演じた寺尾聰からのメッセージを音声で紹介。さらに、実際の山本顕一さん本人からの手紙を寺尾が代読した。
寺尾のメッセージを受け、二宮は「やはり良い声してるな」としみじみ。また、「『お前が出てるから何かあったら自分は行くよ』とずっと言ってくれていたのが寺尾さんだった。本当に出てくれることになって感謝ですね」と過去にも親子役で共演した寺尾の、今作への出演に感謝した。
顕一さんからの手紙で「父・幡男にそっくりで驚きました」と言われたことについては、二宮は「俺もちょっと似ている感じがしていて。『似てない?』『そんな感じしますよね?』みたいなことを言って現場で盛り上がったのを覚えているんです。息子さんも思っていただけたのはうれしかったですね」と喜びを口にした。