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東出昌大&入山法子共演『天上の花』特報解禁 監督&キャストコメントも到着

映画

 俳優の東出昌大が主演を務め、女優の入山法子がヒロインを演じる映画『天上の花』が12月に公開されることが決定し、特報と本ビジュアルが解禁。併せて、東出、入山、片嶋一貴監督のコメントも到着した。

【動画】主演・東出昌大&入山法子『天上の花』特報

 原作は、萩原朔太郎の娘である萩原葉子の小説「天上の花―三好達治抄―」。三好達治、萩原朔太郎とその妹・慶子の3人が織りなす、純粋ですさまじい愛と詩人の生を描く。本年秋に開催される萩原朔太郎の大回顧展「萩原朔太郎大全2022」の記念映画として製作された。

 キャストは、主演の三好達治役に東出昌大、ヒロインの慶子役に入山法子。そして、萩原朔太郎役で吹越満、詩人・佐藤春夫役で漫画家の浦沢直樹、そのほか有森也実、萩原朔太郎の孫である萩原朔美などが出演する。監督は、『いぬむこいり』の片嶋一貴。

 萩原朔太郎を師と仰ぐ三好達治。彼は朔太郎の美貌の末妹・慶子と結ばれることを望むが、慶子の母に貧乏書生と侮られて拒絶され、失意の中、佐藤春夫の姪と見合い結婚する。やがて日本が戦争へとひた走る中、達治の戦争を賛美する詩は多くの反響を呼び、国民的詩人へと押し上げられていく。しかし朔太郎とは、その戦争詩をめぐって関係が悪化。さらに昭和17年に朔太郎は病死し、その4日後には慶子が夫と死別する。

 昭和19年に朔太郎三回忌で慶子と再会した三好は、妻子と離縁して慶子と結婚。時は太平洋戦争の真っただ中。身を隠すように越前三国にひっそりと新居を構えた2人には、雪深い冬の過酷な生活が待ち受けていた。三好は純粋な文学的志向と潔癖な人生観の持ち主であり、奔放な慶子に対するいちずな愛と憎しみが、いつしか激情とともに制御できなくなってゆく…。

 特報は、達治が、慶子と手を繋ぎながら「生まれて初めてだ。女と手をつないで歩くのは」と喜びをあふれさせる姿や、「あなたを想って書いた詩ばかりです」と言って慶子に詩集を渡す姿などが映し出され、最後は「僕はあなたを、16年4ヵ月想い続けてきた」というセリフで締めくくられている。

 本ビジュアルは、三好達治が「山なみとほに」という詩で、“天上の花”として詠んだ辛夷(こぶし)の花を、キャスト陣を彩るように大きく配置したデザイン。タイトルロゴは、達治が生前書いた直筆をそのまま起用している。

 本作について、三好役の東出は「愛ゆえに男が女を殴る。そんな理屈は詭弁だと思っていた。しかし悪魔的な、本人にとっては純真無垢な愛に翻弄された時、人は変わってしまうのかも知れない深淵を覗き込む物語です」。慶子役の入山は「愛したり憎んだり許したり許せなかったり言葉にならない曖昧な人間の思いを、いつも、映画は受け入れてくれた。私は、いつか、こんな世界に飛び込みたかった。私を慶子にしてくれて、ありがとうございます」と、それぞれコメント。

 片嶋監督は「時代を超えて、誰もが加害者にも被害者にもなりえる。詩に心魂を捧げ、女を愛し、日本という国家と自我を同化させて生き抜いて来た男は、戦後すべてを喪失する。女との離別。そして、残酷なまでの価値の崩壊。あらゆるものは、絶えず移り変わって行く。そんなままならない世の中に、ボクらは何を考え悩み、情熱をかけて、いったい何を守り、得体の知れない不条理と闘って行かなければならないのか? 不穏な空気が蔓延する世界に、そんなことを考えるきっかけの映画になればと心から願っている」と語っている。

 映画『天上の花』は、12月より全国順次公開。

コメント全文は以下の通り。

1ページ(全2ページ中)
映画『天上の花』特報

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