『母性』難役に挑んだ戸田恵梨香&永野芽郁の熱演を原作者・湊かなえが絶賛「鳥肌が立ちました」
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女優の戸田恵梨香が主演を務め、永野芽郁が共演する映画『母性』より、原作者の湊かなえのコメントが到着。湊は「戸田さんの鬼気迫る演技に鳥肌が立ちました。永野さんの表情での演技もすばらしかったです」と母娘を演じた2人を絶賛。併せて、戸田と永野のコメント、場面写真も公開された。
【写真】母親・戸田恵梨香、娘・永野芽郁にまさかの行動 『母性』場面写真
本作は、累計発行部数110万部を突破した湊かなえの同名小説の映画化。ある未解決事件の語り手となる母娘を戸田と永野が演じる。さらに、物語に登場するひときわキャラの濃い母娘たちを、大地真央、高畑淳子、中村ゆり、山下リオが熱演。監督は廣木隆一が務める。
9月下旬からカナダで開催されている北米最大級の映画祭のひとつ、第41回バンクーバー国際映画祭正式招待作品としてワールドプレミアが行われた本作。24日から行われる、第35回東京国際映画祭の特別招待作品(ガラ・セレクション部門)としてジャパンプレミアも決定しており、早くも戸田、永野の迫真の演技に海外映画祭から絶賛の声があがっている。
娘を愛せない母親・ルミ子役に戸田、母に愛されたい娘・清佳役に永野と、ドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』で先輩・後輩役として息の合ったユーモラスな掛け合いを見せた2人が、本作では一転、“母性”に翻弄される母娘に挑戦。それぞれが非常に複雑な役柄に臨むにあたり、常に不安とも戦いながら試行錯誤を重ねて役作りを行ったという。
戸田は自身が演じた役について、「ルミ子は母への想いが強く、母の世界の中で生きている女性です。彼女自身が自分に気づいていないところもあり、彼女を演じるため様々な試行錯誤を続けましたが、本当に難しい役でした。芝居には正解がないと言われていますが、クランクアップしたのに未だに探している自分がいます」と理解し難く共感の難しい女性の演技であったことを告白。表現することが難しいと不安を覚えた難役であったと回顧している。
一方の娘役を演じた永野も「完成作を観た今でも、清佳への解釈は合っていたのだろうかと不安に思うところはありますが、母と、自分と、向き合い続けた撮影期間でした」と振り返っており、いずれも自身の役作りには苦戦した様子を窺わせる。
そうして出来上がった2人の迫真の演技を原作者の湊は、「俳優の方々の演技がすばらしい。戸田さんの鬼気迫る演技に鳥肌が立ちました。永野さんの表情での演技もすばらしかったです。大地さん、高畑さんはじめ、女優の方々おひとりずつの演技がすばらしく、またそれらが化学反応を起こすかのように、作品全体に深みや広がりを与えている。エンタテインメント作品のおもしろさと、芸術作品の感動が融合した作品になっていると思います」と評しており、難しい役柄にまっすぐに向き合ったからこそ生じた2人の好演が軸となり完成度の高い仕上がりとなったことへ、心からの称賛の言葉を贈っている。
そして、この度到着した場面写真に捉えられているのは、ルミ子、清佳の視線が交錯し、意味深な表情が印象的なものばかり。果たして、それぞれの視線の先に写るもの、2人の思惑、そして“母性”に惑わされた2人に訪れる結末とは。
映画『母性』は、11月23日より全国公開。