竹野内豊、三船敏郎賞を受賞「身が引き締まる思い」 『京都国際映画祭2022』
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俳優の竹野内豊が16日、『京都国際映画祭2022 ~映画もアートもその他もぜんぶ~ 授賞式』に出席し、三船敏郎賞を受賞した。また、同映画祭の牧野省三賞には北大路欣也が選出され、2人が喜びのスピーチを行った。
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『京都国際映画祭2022』は、2014年より『京都映画祭』から引き継いだ伝統と志を重んじ、「映画もアートもその他もぜんぶ」をテーマに「新しいモノ・コト」にも積極的に取り組んできた映画祭。10月15日から16日に開催され、多くの人々が映画やアートを楽しんだ。
一方、国内外での活躍が期待される俳優に贈られる三船敏郎賞を受賞した竹野内。昨年50歳の節目に新たな俳優人生を迎え、ますます飛躍の一途をたどる竹野内だが、第1回目からずっと名前が挙がってきた俳優で、満を持しての受賞となったと総合プロデューサーの奥山和由氏が明かした。
竹野内は「20年前、ある映画の撮影でフィレンツェに行ったとき、イタリア人スタッフから初めて声をかけられた言葉が“Do you know Mifune?He is best actor”でした。お前も頑張れよと、撮影初日に温かいエールを贈ってくれました」と振り返り、「本当に世界中の人たちの心を三船さんはいつまでも色褪せることなく魅了し続けていた。そんな偉大な三船さんの賞をいただけるなんて、夢にも思っていなかったので本当にうれしかったですし、身が引き締まる思いです」と喜びのコメント。
一方、日本映画界の発展に寄与した映画人を表彰する牧野省三賞に選ばれた北大路は、1961年度に第4回牧野省三賞を受賞した父・市川右太衛門に続き、栄えある受賞となった。スピーチでは、当初俳優業を始めることについて「父は正直反対でした。とてもお前にはできない、と。でもデビューさせていただきました」と語ると「(初めての)現場では、偉大な先人の方々に手取り足取り教えていただき、何とか無事にやり切ることができました。本当に恵まれた環境でスタートしました」と当時を振り返った。
続けて「今なお、東映京都撮影所でいろいろな作品を素晴らしいスタッフの皆さまとともに、汗をかき頑張っております。今も元気でこうして働けること、こんな幸せなことはありません。今日心あらたに、ゆっくり一歩ずつ前進したいと思います」と意気込んだ。